横浜市西区のお客様よりメルセデスAMG C43ステーションワゴンをお預かりさせて頂きました。
ご納車前よりご相談・ご予約誠に有難う御座います。
2024年式の走行距離1000km以下の認定中古車をご購入され、
外装フルプロテクションフィルム(PPF)と各種コーティングのご依頼を頂きました。
車両を見た時からマットホワイト塗装のイメージが湧き、PPF施工の技術はもちろんだが施工前の下地処理の丁寧さや車両管理など含め理想の施工店を色々と探され今回当店をお選び頂きました。
当店はカーディテイリング専門店としての視野を持ちながらフィルムを施工する事が最大の強みと言えます。フィルム施工前の下地処理、フィルム施行後のお車全体を通しての仕上がり、車両の取り扱いなどコーティングと同様安心してお任せ頂くための準備を整えております。
フィルム専門店の場合、フィルムは勿論非常に綺麗に施工されているのですが研磨処理を行わなかったり、フィルム施工箇所以外の場所が施工液などでシミが固着してしまっているお車を何台も見てきためです。
今回の車両も走行距離1000km以下の新車に近いお車ですがデモカーが故に、入庫時の塗装状態はプロテクターフィルムの糊跡や薄傷、シミ、鉄粉などが多く付着している状態でした。まずはフィルムを施工する前にこれらを全てリセットする事から行いました。
今回の施工内容
・XPELステルス・フルプロテクションフィルム
・モールプロテクションフィルム
・ブラックアウトラッピング(グリル・ドアノブ)
・下地処理クリーニング
・研磨処理
・FEYNLAB PPF&VINYLセラミックコーティング(フィルム用コーティング)
・ホイールコーティング
・スリックフロントガラスコーティング
・窓ガラス全面コーティング
それでは施工を行っていきます。
まずはボディチェックからスタートです。
ボディカラーはオパリスホワイト。
淡色カラーのため一見分かりにくいですがボディ全体にシミ(スケール)が付着しています。
ルーフ部分は全体的に黒ずみが固着してしまっておりました。
ボンネットやルーフなどプロテクターフィルムが貼ってある箇所にはやはりフィルムの糊残りが多く確認出来ます。糊は綺麗な内は目立ちませんが糊に汚れが付着していくと目立ってきてしまいます。
こちらはフロントバンパー上部の写真です。
プロテクターフィルムの残骸がそのまま付いております。
塗装面にシミがあるという事は当然、窓ガラスや未塗装樹脂にもシミが固着しております。
バンパーやフェンダーなどに薄い擦り傷も確認出来ました。
ピアノブラックパーツ部分はより傷が目立ちます。
ピラーに関しては荒く磨い痕跡も確認出来ました。(バフ目)
このように様々な付着物や薄傷などが確認する事が出来ました。
これらは洗車や簡単な下地処理では全て落とす事は出来ません。
せっかく高額なフィルムを施工するのであれば綺麗に整えた施工前に施工したいですね。
まずはこれらを全てリセットする事からスタートです。
洗車後まずはシリコンオフを使用し糊残りなどを取り除いていきます。
ボディの面に付着している糊は後の磨き作業時合わせて除去可能ですが、糊が残り易い塗装エッジ部分は磨きの付加が加えられると危険なため先に念入りに糊を溶かしながら取り除いておきます。
フィルムの糊を除去しましたら、ドア下などの余分なグリースも取り除いていきます。
新車時からはみ出すようにグリースが塗りたくられており、このグリースが洗車や雨などでボディに流れ出てきてしまいます。必要十分なグリースは残しつつも余分な分は取り除いていきます。
ビフォー
アフター
固着していた糊残りも綺麗に除去完了です。
続いて酸性クリーナーを使用しボディ全体の固着しているシミ(スケール)を取り除いていきます。
欧州車の場合、窓枠のアルミモールに酸性クリーナーが触れてしまうと劣化してしまいます。
酸性クリーナーを使用する場合は事前にマスキングテープで養生を行ってからクリーニングを行っていきます。
準備が整いましたらクリーナーをスポンジにつけボディ全体に塗り広げていきながらクリーニングしていきます。
窓ガラスにも全体に的にシミが付着していますので、窓ガラスもクリーナーでクリーニングしていきます。窓ガラスへの酸性クリーナー使用は酸焼けのリスクがあり大変危険なためプロにお任せ下さい。
ビフォー
アフター
ボディや窓ガラスに固着していたシミ(スケール)も綺麗に除去完了です。
続いて鉄粉除去作業を行っていきます。
今回のお車は非常に鉄粉の付着が多い状態でした。
粘土パッドを使用し1か所づつ丁寧に取り除いていきます。
全ての下地処理クリーニングが完了しましたら続いて研磨処理を行っていきます。
塗装エッジ部分やエンブレム・ゴムパーツなどをマスキングテープで養生を行ってから、塗装面を磨いていきます。先程確認した薄傷やバフ目を取り除き、塗装面を平滑にしていく事で塗装本来の美しさを引き出していきます。
磨く箇所や傷の深さに応じてポリッシャーやバフ・コンパウンドを選定しながら丁寧に磨き上げていきます。
細かな部分もマイクロミニポリッシャーを使用し隅々まで丁寧に仕立てていきます。
ビフォー
アフター
傷がついてしまっていた箇所も綺麗にリセット完了です。
全ての下地処理クリーニング・研磨処理が完了しましたら再度洗車を行い綺麗に整えます。
このままコーティングで仕上げても良いような状態まで綺麗にリセット完了です。
下地処理が完了しましたら車両を積載車に乗せフィルム施工場へ移送します。
フルプロテクションのようにフィルムの施工範囲が多い場合は、フィルムの施工は専用の施工場で施工します。(フィルム内に極力、塵や埃等を混入しないようにするため)
フィルム施工工場に到着しましたらドアハンドルなど簡単に取り外しが可能な箇所のパーツやエンブレム類などは取り外し、ここからフィルムを施工していきます。使用するフィルムはXPEL(エクスペル)ステルスプロテクションフィルムです。通常の透明ペイントプロテクションフィルムに独自のくもり加工を行う事で塗装面を保護しながらマット化をする事を可能とした最新のペイントプロテクションフィルムとなります。今回の場合、塗装元色がオパリスホワイト(艶白)ですのでフィルムを施工するとマットホワイトになります。通常のラッピングフィルムよりも厚みが高く保護性能も高く、フィルムの肌(質感)もプロテクションフィルムの方が良好です。
フィルムとボディの間に施工液を吹きかけてからフィルムをボディののせていきます。フィルムをボディに乗せましたら専用のスキージーで施工液を抜きながらフィルムを塗装面に密着させていきます。
今回は通常のペイントプロテクションフィルムと異なりフィルムを施工した箇所は前述した通り色が変わります。そのため出来るだけ細かな部分にもフィルムを入れ込んでいかないと色の境目が目立ってしまうため注意が必要です。(箇所や形状によっては多少隙間が空く場合も御座います)
中にフィルムを押し込める箇所は隙間にフィルムを入れ込み自然な仕上がりにしていきます。
通常では中々目にする事のない下回り部分も丁寧にフィルムを貼りこんでいきます。
ピアノブラック部分はあえてグロス(艶)を残すことで全体にメリハリをつけた仕上がりにしていきます。グロス部分には通常のXPELアルティメットプラスを使用し保護していきます。
今回はオーナー様よりフィルムを施工出来る箇所は全て貼って欲しいとオーダーを頂いておりますので細かな箇所も丁寧にフィルムを施工していきます。(オプション)
劣化しやすい窓枠やルーフレールのブラックアルミモールもフィルムで保護していきます。
C43の場合、窓枠はグロスブラック仕上げ・ルーフレールやマットブラック仕上げとなっておりますのでフィルムを使い分けて施工していきます。
フィルムの施工が完了しましたら、乾燥させながらフィルムの仕上げ処理を行っていきます。
フィルムの施工が完了しましたら再度ボディ全体をクリーニングしていきます。基本的にフィルムの施工が完了した後は水や施工液を流し拭き取りをするのですが、多少のシミが付着する場合があるためです。
クリーニングが完了しましたらエンブレムを外す際に作成した型をボディに貼り付け、エンブレムを戻していきます。今回はオーナー様がブラックペイントしてあるエンブレムをご購入されたため、そちらのエンブレムを取り付けていきます。
ビフォー
アフター
ボディカラーとエンブレムが変わっただけで大分印象が異なります。
非常にカッコよい仕上がりではないでしょうか。
車両を再びコーティングブースに戻しましたらまずは窓ガラスコーティング備えて、窓ガラスのシミや油膜を除去していきます。
窓ガラスの下地処理も完了しましたら、ここからコーティングを行っていきます。
まずは窓ガラスコーティングです。先程下地を整えた窓ガラスにフッ素ハイブリットガラスコーティングを施していきます。窓ガラスコーティングは雨天時の視界確保は勿論ですが、窓ガラスへのシミやウロコの固着低減に大変有効的です。ボディが綺麗でも窓ガラスが汚くては美しさが半減してしまいますのでボディと合わせての施工がオススメです。
窓ガラスコーティングが完了しましたらフィルム用セラミックコーティングをボディに施工します。
使用するコーティング剤はペイントプロテクションフィルム・ラッピングフィルム専用のコーティング剤「FEYNLAB PPF&VINYLセラミックV2」です。フィルム専用に開発されたコーティング剤であり、フィルムにダメージを与えず保護を可能としたコート剤です。ボディフィルムは塗装と異なりシミが付きやすいデメリットが御座います。そこでフィルムの上から専用コーティング剤を施す事でシミの固着を低減しお手入れを楽にする事が可能となります。
1パネルづつ丁寧にコーティング剤を塗布していきます。フィルム用コーティングは失敗してしまうと最悪の場合、再度フィルムを貼り直すリスクが御座います。慎重にコーティングのムラや拭き残しなどがないか確認しながら施工を行っていきます。
またフィルムに傷が入らないように工夫する必要もあります。プロテクションフィルムの場合は薄傷の自己修復機能が付いているためそこまで心配はいりませんが、塗り傷が入らないよう注意しながら施工を進めます。
ドアの内側も塗装用セラミックコーティングに切り替え隅々まで施工していきます。
コーティングが完了しましたら、コーティング確認用ライトを使用し再度隅々までチェックを行いながら仕上げていきます。
最後にホイールの内側まで綺麗にクリーニングと脱脂を行ったホイールに耐熱用ホイールコーティング剤をスプレー工法で施工していきます。スプレー工法で施工する事により今回のような複雑な形状のホイールでも隅々までコーティングが可能となります。
全てのフィルム施工・コーティング施工が完了しましたらお車全体を整え完成となります。
仕上がったMersedes-AMG C43 StationWagonがこちらになります。
パナメリカーナグリルはブラックアウトラッピング致しました。
仕上がったお車を見てオーナー様から「頼んで良かった!」「色々なお店を調べてたどり着けて良かった!」とお喜びの声を頂戴する事が出来ました。
この度は多岐に渡るご依頼誠に有難う御座いました。
フィルム・コーティング施工後のアフターフォローもお任せ下さい。
今後とも永いお付き合いを宜しくお願い致します。
4C Detail フォーシーディテイル
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