千葉県八千代市のお客様より2022年式ポルシェ718ケイマンGT4RSをお預かりしました。
この度は遠方よりご依頼誠に有難う御座います。
2022年式の認定中古車をご購入され、納車当日にお持ち込み頂きました。
お色はソリッドブラックのGT4RSになります。
当店を当社公式You Tubeで知って頂き、ご依頼を下さいました。
Youtube https://youtube.com/@4c-detail815?si=g3m4HLziqg8toqRX
走行距離4000km以下のお車ですがボディカラーがソリッドブラックという事もあり、コーティングやフィルムを施工する前にしっかりと下地処理を行える施工店を探されていたとの事でした。今回は納車前にお電話で施工内容をお打合せさせて頂き、ご納車当日にお車をお預かりさせて頂きました。
今回の施工内容
・セラミックコーティング「ServFacesコートウルティマ」
・PPF専用セラミックコーティング「FEYNLAB PPF&VINYLセラミック」
・XPELアルティメットプラスPPF「左右ロッカーパネル&リアバンパー」
・ホイールコーティング
・内装レザー&アルカンターラシートコーティングフルセット
それでは施工に取り掛かって参ります。
まずはボディチェックからスタートです。
写真で上手く写す事が出来なかったのですがボディ平面部分を中心に深いシミが確認出来ます。
フロント周りは前オーナー様がプロテクションフィルム(PPF)を施工されていますが、そちらにも同様の深いシミが確認出来ます。PPFは基本磨く事が出来ないため溶剤でのクリーニングとなります。PPF部分と塗装部分の比較が後ほど出来るかと思います。
前回りのプロテクションフィルム部分には施工店またはオーナー様が行ったものか判断は付きませんが、フィルム部分にコーティングの拭きムラが多数確認出来ます。フィルムの上に付いているブツブツとした跡(水拭きのような跡)は全てコーティングムラであり、固着して拭いても落とす事が出来ません。フィルムやマット塗装など基本的に磨く事の出来ないものへのコーティング施工は繊細さが求められるため、慣れた施工店での施工をオススメ致します。
その他、細かな細部にも細かな水シミの固着が確認出来ます。
また全体的に磨きが粗いため、ソリッドブラック故に磨き傷が目立ち白ボケしております。お車の状態を確認出来ましたら、まずは下地処理作業から取り掛かって参ります。
まずは洗車を行いながら細部のクリーニングを進めていきます。様々な光源で塗装面をしっかり確認しながら必要な施工手順を組み立てていきます。
一通り洗車が完了しましたら、続いて洗車では落とす事の出来ない固着した水シミをクリーナーで分解除去していきます。このお車の場合は通常塗装面に加えて、PPF・マット塗装・未塗装樹脂など様々な材質や塗装が混在するためケミカルのダメージが入らないかそれぞれチェックが必要です。
ビフォー
アフター
塗装面の水シミなどは綺麗に分解除去完了です。
通常塗装部分のクリーニングが完了しましたら、続いて既存のプロテクションフィルムのクリーニングを行っていきます。今回はドイツのナノレックス社から出ているPPF専用のスクラブを使用しクリーニングを行っていきます。
スクラブをスポンジにつけ、フィルムを優しくクリーニングしていきます。プロテクションフィルムはポリウレタン素材で出来ているため、塗装は守れててもフィルム表面に汚れやシミが付きやすいデメリットが御座います。その汚れやシミを放置してしまうとクリーニングでは綺麗にする事が出来ず、綺麗にしたい場合は貼り変えとなるため注意が必要です。
ビフォー
アフター
深い水シミやコーティングの拭き残しなどがかなり改善されました。今回は通常のクリーニングでは汚れが全く取れなかったため、特殊な技法でPPFをクリーニングし改善致しました。それでもやはり細かな水シミ跡は多少残ってしまうため、フィルムとコーティングどちらが良いかというのはお客様によって異なってくる事がよくお分かり頂けるかと思います。今回はPPF用コーティングもご依頼頂いておりますので前オーナー様が施工されたプロテクションフィルムの浮き部分も修正していきます。
ビフォー
アフター
既存PPFの浮いたりはみ出している部分をカット修正し、綺麗におさめました。
PPFのクリーニングと補修が完了しましたら、ここから磨き作業に入っていきます。
塗装エッジ部分やフィルム部分などをマスキングテープで養生を行ってから磨き作業を行っていきます。今回はボディ平面部分のシミがかなり深く入っているため、シングルポリッシャーで磨いていきます。
形状や塗装状態に合わせてポリッシャーやバフ・コンパウンドを使い分けて丁寧に磨き上げていきます。
職人が特殊ライトで塗装面を1パネルづつ確認しながら塗装面を仕立てていきます。
リア部分はリアウイングの関係で作業難易度が高い箇所ですが、丁寧に磨いていきます。
サイドパネルもしっかり磨きを入れております。
ポルシェの部分マット塗装はマスキングテープでも塗装剥離を起こすほど塗装が繊細のため注意が必要です。今回もマット塗装近くの通常塗装パネルが磨き傷が多く磨き処理が必要でした。出来るため最小限のマスキング処理で磨いていきます。
ドアを開けた内側部分にも傷が確認出来ましたので、このような箇所も抜かりなく磨き上げていきます。
シングルポリッシャーでの磨きが完了しましたら、最後にダブルアクションポリッシャーで仕上げ磨きを行っていきます。
シングルポリッシャーのバフ目を取り除きながら、美しい塗装面に仕立てていきます。
ビフォー
アフター
入庫時に心配していた深い水シミの平面部分もかなり綺麗に復元する事が出来ました。やはり汚れやシミのリカバリーという面ではフィルムよりもコーティングの方がコスト的にも仕上がり的にも良いですね。(フィルムも剥がせば綺麗ですが。。)
ビフォー
アフター
ボディの数か所に入っていた磨き傷も修正完了です。
ビフォー
アフター
ソリッドブラック故にボディの数か所に線傷や洗車傷がありましたが、こちらも綺麗に修正完了です。全ての下地処理クリーニング・研磨処理が完了しましたら、再度洗車を行いお車を綺麗にリセットした後、プロテクションフィルム施工に入っていきます。
当店ではペイントプロテクションフィルムのリーディングカンパニーである、アメリカXPEL社の最上級フィルム「XPELアルティメットプラス」を使用しフィルムを施工いたします。予めGT4RS専用のデータでフィルムをコンピューターカットし準備を整えてから施工を行っていきます。
綺麗に整えた施工面に施工液を吹きかけフィルムを乗せ、スキージーで施工液を抜きながらフィルムを塗装面に密着させていきます。出来るだけフィルムが目立たないように施工するのも重要ですが、数年後フィルムが貼り変えやすいように施工するのもポイントだと弊社は現時点では思っております。
プロテクションフィルムはコーティングよりも飛び石などから塗装面を守りやすいですが、先程もご覧頂いた通りフィルムもシミや汚れが付きダメージを受けます。フィルムも貼ったら終わりではなく綺麗に保つにはメンテナンスと貼り替えも必要となってきます。その際に剥がす時の事を考えず施工してしまうと後が大変です。近年ではプロテクションフィルムもラッピングフィルムのように巻き込んで施工したりバンパーを落として繋ぎ目が分かにくいように施工する施工店もありますが、その分フィルム浮きによるリスクや貼り替えが難しくなるケースも御座います。フィルムは適宜貼り変えを前提に考える事で綺麗な塗装面維持を可能とします。
PPFの施工が完了しましたら、続いてボディコーティングを行っていきます。今回お選び頂いたコーティング剤はドイツ製セラミックコーティング「サーブフェイスコートウルティマ」です。今回は塗装面をしっかりと保護しながらもソリッドブラックのため塗装色をくっきりとさせたい意図があり、今回こちらのコーティングをオススメさせて頂きました。サーブフェイス社の最上級モデルであるコートウルティマは非常に強い耐薬品性を持ちながら、1層式で施工を簡潔出来るコーティング剤出来るためソリッドブラックの美しさをより強調させた仕上がりにする事が可能となります。
こちらのコーティング剤を1パネルづつ丁寧に塗布していきます。当店はドイツ・サーブフェイス社の認定施工も取得済みです。
1つのパネルがコーティング出来ましたら、都度コーティング確認用ライトを使用し微細なムラや拭き残しなどがないか徹底的にチェックと仕上げを行います。サーブフェイスコートウルティマは一度硬化すると磨き以外では除去出来ないほど強固なコーティング被膜を形成するためです。
リアウイングの裏側やドアを開けた内側など細かな箇所も隅々までコーティングしていきます。
塗装面以外のPPF箇所はPPF専用のセラミックコーティングで保護していきます。専用品はフィルムにダメージを与えることなく、フィルムを保護する事が出来る専用品です。当店では塗布する対象物に合わせて専用液剤を使用しています。
ボディコーティングが完了しましたら、オプションコーティングに入っていきます。まずはホイールコーティングです。リムの奥まで綺麗にクリーニングと脱脂を行った後、耐熱ホイールコーティング剤をスプレー工法で施工していきます。スプレー工法で施工する事により複雑な形状のホイールでもムラなく隅々までコーティングを施す事が可能となります。ブレーキダストの出やすい輸入車やスポーツカーはホイールコーティングを行う事でブレーキダストの固着を低減する事が可能となりお手入れを楽にする事が可能となります。
マット塗装のホイールにも対応可能です。ボディ外装部分のコーティングが全て完了しましたら、最後に内装コーティングに入っていきます。
内装部分も外装コーティング同様、コーティング前に下地処理クリーニングを行います。まず掃除機で隅々のゴミや塵・埃などを出来るため除去します。その後、材質に合わせた専用クリーナーを使用しシミや汚れを取り除いていきます。(クリーニング時の写真を取り損ねてしまいました)
下地処理クリーニングが完了しましたら、ここからレザーコーティングとアルカンターラコーティングを行っていきます。レザーにはULGOレザーセラミックコーティング、アルカンターラにはセラミックプロTEXTILEを使用しそれぞれコーティングを行っていきます。
マスキングテープで養生を行った後、コーティングを塗布していきます。アルカンターラは撥水性と防汚性を高める事で汚れづらく、シミが付きづらくなるよう施工を行っていきます。レザー部分は耐スリ傷性と防汚性を高め綺麗に維持しやすいような施工を行っていきます。
手が触れやすい箇所を中心に材質に合わせて室内をフルコーティングしていきます。
当店のレザー・アルカンターラコーティングは質感や見た目を変える事無くコーティングを施す事が可能です。コーティングして艶々になってしまったり、ツルツル滑って運転しにくいという事も御座いません。室内に関してはいかにコーティングしたように見せないかが技術の見せ所となります。全てのコーティング施工が完了しましたら最後にお車全体を整え完成となります。仕上がったPorsche718CaymanGT4RSがこちらになります。
仕上がったお車を見てオーナー様から「新車みたいに綺麗になった!」とお喜びの声を頂戴する事が出来ました。この度は遠方よりご依頼誠に有難う御座いました。今後も綺麗な状態が維持出来るようサポートさせて頂きますので永いお付き合いを宜しくお願いいたします。
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