横浜市港南区のお客様より2018年式ポルシェ911GT3ツーリングをお預かりさせて頂きました。

この度はご依頼誠に有難う御座います。

低走行の認定中古車をご購入され、お車をリフレッシュさせたいとご相談を頂きました。ボディカラーはGTシルバー。低走行ではあるものの保管環境が良くなかったのかボディ面や隙間など、様々な箇所に汚れが固着している状態でのご入庫となりました。ご希望をお伺いし外装面のフル施工にてご依頼を頂きました。

 

今回の施工内容

・セラミックコーティング「GTECHNIQクリスタルセラムBLACK」

・マットホイールコーティング

・スリックフロントガラスコーティング

・窓ガラス全面コーティング

・未塗装樹脂プラスチックコーティング

 

それでは早速施工に取り掛かって参ります。

まずはボディチェックからスタートです。

シルバーカラーのため一見綺麗に見えますが、ブースにいれると塗装面にびっしりと汚れが固着している事が分かります。

またボディの隙間という隙間を長年の汚れが固着し入り込んでしまっております。ドアノブの開口部もご覧の通りです。

バンパーやサイドスカート、ドアミラーの部分など未塗装樹脂パーツとの隙間部分の汚れが目立ちます。

ルーフ周りの水切りゴムモール周辺も汚れが目立ちます。ただしこの箇所は気を付けないとゴムパーツを傷める可能性があるため加減を見ながらのクリーニングが求められます。

エンブレムの隙間にも汚れが貼り込んでしまっております。

窓ガラスやレンズ類も汚れやワックスのようなものが固着し見た目を損なってしまっております。

未塗装樹脂パーツも劣化とワックスのようなもので白化してしまい見た目を損ねています。大凡の状態が確認出来ましたら、まずはこれらを全てリセットし綺麗な状態を作り出す事から始めていきます。

まずは洗車を行いボディ表面の汚れを洗い流していきます。

隙間汚れなども１か所ずつ丁寧にクリーニングしていきます。

ドアを開けた内側など開口部も隅々までクリーニングを行っていきます。

エンジンルームの内側やリアスポイラーの内側部分なども綺麗に整えます。

洗車と細部洗浄が完了しましたら続いて酸性ケミカルを使用し洗車では落とす事の出来ない無機汚れを科学的に分解除去を行っていきます。

エンブレムの隙間などに固着している黒ずみも分解除去していきます。車には様々な材質や加工が行われているパーツがあるため知識無く強い酸性ケミカルを使用するとお車にダメージを与える場合があるため注意が必要です。

続いてトラップ粘土を使用しボディ面の鉄粉や樹液等の付着物を取り除いていきます。

１パネルづつ丁寧に付着物を取り除いていきます。このクレイバー処理はトラップ粘土で物理的に付着物を取り除くためボディに薄傷が入る場合があります。あくまで磨き前の下処理で行う際に有効となるため通常洗車時などはお控え頂いた方がベターとなります。

未塗装樹脂部分もクリーニングしていきます。こちらはマイクロブラシとクリーナーで未塗装樹脂の目に入り込んでいる汚れを優しく掻き出しながら綺麗にしていきます。

下地処理クリーニングが完了しましたらここから磨きの作業に入っていきます。磨きに入る前にマスキングテープで塗装エッジ面やプラスチック・ゴムパーツなどを養生し、安全かつ的確に磨くための準備を整えます。

遮光を行い塗装面をしっかり確認出来る状態になったら磨きを行っていきます。今回は塗装ダメージも酷いため、まずは研磨力の高いシングルアクションポリッシャーで塗装面の劣化を磨き修正していきます。

職人が塗装面の状態に合わせてポリッシャー・バフ・コンパウンドをその場で選定し丁寧に磨き上げていきます。

ポルシェの場合はこのフェンダー部分をいかに綺麗に磨き上げるかで仕上がりが変わって参ります。

シングルポリッシャーで研磨が完了しましたら、続いてダブルアクションポリッシャーで磨き目を整えていきます。

細かな部分も隅々まで丁寧に仕立てていきます。

レンズ類も整えます。

今回はスリックフロントガラスコーティングと窓ガラス全面コーティングもご依頼頂いておりますので窓ガラスも磨きを行い下地処理クリーニングを行っていきます。

細かな箇所やステッカーの周りは手磨きで整えていきます。窓ガラスも下地処理を行う事でシミ（ウロコ）や油膜などが取り除かれ透明な美しい窓ガラスへと変わっていきます。

ビフォー

アフター

曇っていた塗装もコーティング前でも新車のような輝きを取り戻しました。

ビフォー

アフター

薄傷なども綺麗に除去完了です。

ビフォー

アフター

繊細なグロスブラック塗装部分も完璧に仕上がっております。

ビフォー

アフター

隙間に蓄積していた汚れもご覧のように綺麗に取り除く事が出来ました。

ビフォー

アフター

付着物や薄傷でくもっていたレンズ類も透明感ある輝きを取り戻しました。

ビフォー

アフター

汚れが固着していた窓ガラスも透き通った透明な窓ガラスへと修正出来ました。

全ての下地処理クリーニング・磨き作業が完了しましたら再度洗車を行い車を再度綺麗に整えます。

ここからようやくコーティング作業に入っていきます。今回お選び頂いたコーティング剤はイギリスのGTECHNIQ社最上級セラミックコーティング「GTECHNIQクリスタルセラムBLACK」です。塗装の凹凸面に入り込み結合するソフトレイヤー、硬さ9H以上と言われる塗装を保護するハードレイヤー、世界屈指の撥水性と防汚性を与えるトップレイヤーの３層被膜により塗装を強固に守る人気のコーティングです。

GTECHNIQクリスタルセラムBLACKは施工が非常に難しいため、イギリス本国のメーカー認定を受けた施工店のみが取扱いを許されているプレミアムコーティングです。当店は日本導入後早い段階から実績を評価頂きメーカーオファーを受け認定施工店として登録を受けています。

ベースコートのGTECHNIQクリスタルセラムULTRAが完了しましたらトップコートのGTECHNIQ EXOを更に重ねていきます。塗りムラなどが出ないよう慎重な作業が求められます。

１パネルづつ丁寧にコーティングを重ねていきます。

ドアを開けた内側やリアスポイラーの裏側など細かな部分もしっかりとコーティング施工していきます。ボディコーティングが一旦完了しましたら、ここからオプションコーティングを行っていきます。

下地を整えた窓ガラスに窓ガラスコーティングを塗布していきます。窓ガラスコーティングを行う事で撥水による雨天時の視界確保はもちろんですが、シミや油膜なども付きづらくなるためボディと合わせての施工をオススメいたしております。またスリックフロントガラスコーティングをご依頼頂くと特殊ワイパーゴムへの交換も行いますので輸入車によくあるワイパービビりも低減する事が可能です。

その他の窓ガラスも全面コーティングを行っていきます。

エンジンカバーで普段は隠れてしまう窓ガラス部分もしっかりコーティングします。

透明度の高い窓ガラスが完成です。

続いてマットホイールコーティングを行っていきます。

隅々までクリーニングしたホイールに耐熱ホイールコーティング剤をスプレーで塗布していきます。スプレー工法で行う事により複雑な形状のホイールでも隅々までコーティングが行き渡ると同時にムラなく施工が可能となります。

また特殊な工法によりマット塗装ホイールにおいても艶をほとんどあげる事無く施工が可能です。

最後に未塗装樹脂（プラスチック）コーティングを行っていきます。使用する液剤はGTECHNIQ C4です。未塗装樹脂専用のセラミックコーティングであり長期に渡りプラスチックの白化を低減する事が可能です。また多少艶も上がるコーティング剤のため既に未塗装樹脂が白化してしまった経年車にもクリーニングを行ってからこちらのコーティングを使用する事で非常に綺麗に仕上げる事が可能です。

ワイパーカウルなど隅々までコーティングを施していきます。

ビフォー

アフター

白化していた未塗装樹脂（プラスチック）パーツも本来の色味に近い色へ復活いたしました。黒いパーツがしっかり黒いとお車は綺麗に見えます。これで全てのコーティング施工が完了いたしました。最後にお車全体を整え完成となります。仕上がったPorsche911GT3TouringPackageがこちらになります。

シルバーでも違いの分かるクオリティに仕上がったのではないでしょうか。

仕上がったお車をオーナー様に見て頂き「仕上がりが凄い！」とお喜び頂く事が出来ました。

この度は多岐に渡るご依頼誠に有難う御座いました。

立て続けにもう１台ご依頼頂きましたので後ほどご紹介させて頂きます。

今後とも宜しくお願い致します。

 

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