藤沢市内のお客様より新車ポルシェ911GT3ツーリングをお預かりさせて頂きました。
ご納車前よりご相談・ご予約を頂き誠に有難う御座います。
アゲートグレーにシルバーホイール、内装がブラウンレザーとお洒落すぎる仕様となっております。
オーナー様の拘りが詰まったお車です。
今回はお車を強固に保護しながら艶感も高めたいとご要望を頂きました。
ご納車前にご来店頂き駐車環境やお車の使用頻度等をお聞きしながら、
施工内容をお打合せさせて頂きました。
今回の施工内容
・セラミックコーティング「GTECHNIQクリスタルセラムBLACK」
・窓ガラス全面コーティング
・ペイントプロテクションフィルム「XPELアルティメットプラス」
(施工箇所:フロントバンパー・ドアミラー・ロッカーパネル)
・PPF用セラミックコーティング「GTECHNIQ HALLO」
それでは施工を行っていきます。
まずはボディチェックからスタートです。
新車ご納車後すぐに御入庫頂きましたがボンネットは全体に磨き傷が多く入っております。
ルーフ部分には輸送時の保護フィルムの糊跡がくっきり残っております。
所々にフィルムの糊を除去した際に使用した溶剤跡も確認出来ます。
ドアの部分も同様に付着物が確認出来ました。
未塗装樹脂パーツにも付着物が確認出来ます。
エンジンカバーを開けた内側部分もシミのようになっております。
同様にフードトランク内やリアスポイラー内側もシミが多く付着しているようです。
おおよその状態が確認出来ましたら、まずはこれらをリセットする事からスタートです。
まずは洗車を行いボディ表面の汚れなどを洗い流していきます。
洗車が完了しましたら、まずは細部の隙間清掃を行っていきます。
ソフトブラシやヘラなどを使い隙間に詰まっている汚れを掻き出し除去します。
ビフォー
アフター
ビフォー
アフター
細かな部分では御座いますが、このように細部の汚れをリセットしていく事で全体のクオリティを高めていきます。リアエンブレム付近は造形が細かくブラシが入りきらない部分があるため、程よいところで仕上げを行います。完全クリーニングするには部品を脱着する必要があり、無理してクリーニングし過ぎると逆に傷が入ってしまうためです。
ボディ全体の細部洗浄が完了しましたら続いて水シミを除去していきます。
スケール除去クリーナーを使用し洗車では落とせない固着したシミを除去していきます。
材質を見極めながら丁寧にクリーニングしていきます。
ビフォー
アフター
ビフォー
アフター
ビフォー
アフター
開口部などにあった固着したシミが綺麗にリセット出来ました。
続いてグリースなどの有機質の汚れをシリコンオフ等の溶剤を使用しクリーニングを行います。
ビフォー
アフター
ビフォー
アフター
無機の汚れも有機の固着物も綺麗にリセット完了です。
下地処理クリーニングが完了しましたら続いてボディの研磨作業に入っていきます。
マスキングテープで塗装エッジ部分やプラスチック・ゴムパーツなどを養生を行い、安全かつ的確に磨ける準備を整えます。スポットライトの部分が乱反射してしまっている部分が磨き傷跡(バフ目)となります。
準備が整いましたら遮光を行い特殊ライトで塗装状態を確認しながら塗装を磨いていきます。
薄傷や付着物などを除去しながら塗装自体の光沢度を高めていきます。
まずはシングルポリッシャーで深めの傷や深くシミが入っている箇所を修正していきます。
傷の除去と同時にシングルポリッシャーで塗装の光沢度も高めていきます。
1パネルづつ状態を確認しながら丁寧に磨き上げていきます。
シングルポリッシャーでの磨きが完了しましたら、続いて2工程目でダブルアクションポリッシャーに切り替え塗装を整える磨きを行っていきます。
バフ目を除去しながら更に塗装の美しさを引き出していきます。
バンパーなどの樹脂部分は熱に弱いため、研磨の加圧にも注意しながら磨いていきます。
ロッカーパネル部分も足があたりやすい箇所のため既に傷が多く入っておりました。
下の未塗装樹脂にコンパウンドなどが付着しないよう養生を行い磨いていきます。
ドアを開けた内側部分にも多少の薄傷や付着物が確認出来たため、
こちらもミニポリッシャーなどを使用し磨き上げていきます。
狭い箇所は手磨きで一か所づつ整えていきます。
ボディ塗装の磨きが全て完了となりました。
磨き前と磨き後のビフォーアフターをご確認下さい。
ビフォー
アフター
磨き前は乱反射していたボンネットですが磨き上げる事で塗装が平滑となりスッキリ致しました。
ビフォー
アフター
コーティング前ですが磨きでかなりの光沢度が上がったのがお分かり頂けるかと思います。
コーティングやフィルム施工の美しさは下地処理・研磨により大きく異なります。
ビフォー
アフター
外的要因によりクリア塗装が侵されていた箇所も熱研磨でリセット致しました。
ビフォー
アフター
下回り部分で一見目立たない箇所ではありますが、
深く入っていたロッカーパネルの傷も除去致しました。
ビフォー
アフター
ボディ全体に入っていた薄傷もリセット完了です。
ビフォー
アフター
糊跡や付着物の跡も綺麗に除去致しました。
新車でもこのように様々な薄傷や付着物が存在します。
これらを丁寧に一つづつ整えていく事でコーティング後の美しさも変わって参ります。
今回はボディと合わせて窓ガラスの全面コーティングもご依頼頂いておりますので、
ボディ同様窓ガラスも下地を整えていきます。
今回のお車の場合、窓ガラスにシミなどは見られなかったのですがガラスに傷が何本も入ってしまっている状態でした。
また所どこにシールの糊跡も確認出来ました。
恐らく窓ガラスに入っている傷は、
輸送時に窓ガラスに車両の行先などを記載したシールが貼られている場合があるため、それらを剥がす際にスクレーパーなどを使用し入ってしまった傷と推測されます。
窓ガラスの傷はまたボディ研磨とは異なるアプローチが必要です。
また傷を除去するのも非常に時間が必要となります。
油膜除去をしながら窓ガラスの薄傷も出来るだけ除去していきます。
ビフォー
アフター
ほとんど肉眼では分からないレベルまで傷を除去する事が出来ました。
今回は全面の窓ガラスコーティングをご用命頂いておりますので、
その他の窓ガラスも下地処理を行っていきます。
窓ガラスも下地処理を行うことで薄シミや油膜を除去し、透明度の高い窓ガラスに仕上げていきます。
機械が入らない箇所は手磨きで丁寧に下地処理を行っていきます。
ボディも窓ガラスも下地処理が完了しましたら再度洗車を行いボディ状態をリセットします。
洗車が完了しましたら、まずはペイントプロテクションフィルム(PPF)の施工に取り掛かります。
事前に911GT3ツーリング用に作成されたデータを使用し、フィルムをコンピューターカットしておき準備を整えます。また極力フィルム内にゴミなどが入らないようにフィルム施工前には店内の床や壁、天井なども清掃を行う工夫も行っております。
準備が整いましたら施工液をボディとフィルム内側に吹きかけ、
フィルムを施工箇所に素早く置いていきます。
この際にフィルム内に塵などが入り込まないよう手早く行うのもポイントです。
フィルムを置きましたら位置を合わせながらスキージーで施工液を外に抜いていきます。
「どこを最初に位置決めし、どこを引っ張る必要があるのか」などデータ作成者の意図を理解しながら施工を行う事でより綺麗に仕上げる事が可能となります。
どの車もフロントバンパーの形状は複雑なものが多いので施工難易度が高めとなります。
フィルムをつなぎ合わせる位置なども自然な仕上がりとなるよう施工していきます。
フロントバンパーの施工が完了しましたら同じようにドアミラーとロッカーパネルもフィルムを施工していきます。
フィルム施工が完了し乾燥が終えると下記の仕上がりとなります。
一見フィルムが施工してあるとは思えないほど綺麗な仕上がりとなりました。
施工液がボディの隙間に入っている可能性があるため、
フィルムを施工した箇所付近のみ再度洗車を行い状態をリセットします。
一晩乾燥を終えましたら、ようやくここからコーティング施工となります。
今回お選び頂いたコーティング剤は「GTECHNIQクリスタルセラムBLACK」です。
イギリス製のハイエンドセラミックコーティングであるGTECHNIQ社の最上級コーティングです。
ソフトレイヤーとハードレイヤーを形成するGTECHNIQクリスタルセラムULTRAの上に、世界でも屈指の撥水性を持つGTECHNIQ EXOを2層乗せて完成するプレミアムコーティングです。
世界の過酷な環境下においても高い支持率を持つコーティングであり、お車をあらゆる外的要因から強固に守ります。
まずはベースとなりジーテクニック・クリスタルセラムウルトラを丁寧に塗布していきます。
非常に乾燥が早く施工難易度が難しいコーティングです。
狭い範囲でコーティングを塗布・拭き取りを行い仕上げていきます。
1パネルづつコーティングを塗布し終わったら確認用ライトで状態をチェックしていきます。
ジーテクニックセラミックコーティングは一度硬化すると磨き以外では除去出来ないほど強固なコーティング被膜を形成します。コーティングのムラや拭き残しがないか念入りにチェックを行いながら仕上げていきます。
隅々まで丁寧にコーティングを施工していきます。
ジーテクニックセラミックコーティングの施工はGTECHNIQイギリス本国の認定を受けた施工店のみが施工可能なプレミアムコーティングとなります。認定には高い技術力・豊富な経験知識・整った施工環境が必要となります。当店はGTECHNIQが日本に入ってきた際に神奈川で初めてメーカーよりスカウトを受けて施工店舗となります。
昨日施工したペイントプロテクションフィルム(PPF)部分にはPPF専用コーティング剤「GTECHNIQ HALLO」を使用しフィルムを保護していきます。
フィルム部分にPPFコーティングを施工していきます。
フィルム部分も通常のコーティングで十分と思われがちですが、専用品の方がフィルムを傷める事無くコーティングの定着も良い結果が出ております。(当店のデモカーで実体験済)
ベースとフィルムコートが完了しましたら一晩乾燥させ、翌日トップコートを施工していきます。
トップコートにはGTECHNIQ EXOを2層施工していきます。
ベースコート同様トップコート塗布後はすぐに確認ライトを使用し、
仕上げを確認しながら進めていきます。
ヘッドライトなどのレンズ類など外装のプラスチックやゴムパーツ以外は全て隅々までコーティングしていきます。
ドアを開けた内側やエンジンルームの内側なども同様にコーティングし保護しておきます。
ボディコーティングが完了しましたら、
オプションでご依頼頂いている窓ガラスにもコーティングを施工していきます。
下地処理を行った窓ガラスに高耐久フッ素ハイブリットガラスコーティングを塗布していきます。
当店の窓ガラスコーティングは雨天時の視界確保は勿論ですが、窓ガラスにウロコやシミが固着しにくくなるため美観維持の上ではオススメのオプションメニューとなっております。
内窓も綺麗に仕上げ透明感ある美しい窓ガラスに仕上がりました。
全てのコーティング施工が完了しましたら最後にお車全体を整え完成となります。
仕上がったPORSCHE911GT3Touringがこちらになります。
仕上がったお車を見てオーナー様から「塗装本来の美しさが引き立ち色が濃くなった」「任せて良かった!」とお喜びの声を頂戴する事が出来ました。
オーナー様にお喜び頂いたり、お褒めのお言葉を頂戴する事が施工者にとって最大の報酬です。
この度は大変貴重なお車の施工をご依頼下さり誠に有難う御座いました。
次のお車についてもご相談を頂く事が出来ました。
今後とも長いお付き合いを宜しくお願い致します。
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