神奈川県内のお客様より新車フェラーリプロサングエをお預かりさせて頂きました。
ご納車前よりご相談・ご予約誠に有難う御座います。
フェラーリ史上初の4ドア4シーターモデルとなる最新モデルが御入庫致しました。
ミッドフロントにエンジンを配置しエンジンは6.5リッター自然吸気V12気筒。
リアシートも今までのGTC4ロッソやFFよりもゆとりがありトランクも十分な荷室があります。
ドアはフェラーリが<ウェルカムドア>と呼ぶ観音開き仕様となっております。
新車納車日にそのまま当店にお持ち込み頂きましたので、
スーパーカー特有の磨き傷や塗装の白ボケを改善しながら美しさを引き出していきます。
こちらのオーナー様からは6台目のご依頼となります。
色々な種類のコーティングを施工させて頂いておりますがGTECHNIQの最上級セラミックコーティング<CRYSTAL SERUM BLACK>が洗車傷が入りにくく良かった事から今回もこちらのコーティングを施工していきます。
今回の施工内容
・セラミックコーティング「GTECHNIQクリスタルセラムBLACK」
それでは施工を行っていきます。
まずはボディチェックからスタートです。
こちらはボンネットの写真です。
スポットライトの周辺に細かな線があるのがお分かり頂けますでしょうか。
(写真だと上手く映らなくて申し訳御座いません)
こちらはメーカー生産時の塗装仕上げで付いた磨き傷となります。
こちらもボンネットの写真となりますが、磨き傷(バフ目)で光が乱反射しております。
こちらはリアフェンダーの写真です。
ボディ全体にこのような磨き傷(バフ目)が多数確認出来ます。
前後バンパー部分は塗装が白く曇ってしまっておりました。
こちらはフェラーリあるあるのカーボンの白ボケです。
磨き傷などが連なり塗装を曇らせてしまっております。
<スーパーカーなのにこんなに傷があるの!?>と思われる方もいらっしゃると思いますが、このようなスペシャリティカーの場合仕上げはメーカーの職人の手作業であったりします。量産車でありながら1台1台が工芸品と言っても過言ではありません。
ですのでスーパーカー・高級車ほど磨き(下地処理)が重要です!
これはコーティングの施工に限らずペイントプロテクションフィルム(PPF)を施工するお車も同じで御座います。スーパーカーの場合、ディーラー様でもペイントプロテクションフィルムを頼む事が可能ですがそのほとんどはフィルムを専門とするショップに外部委託しています。フィルム専門店のフィルム施工のほとんどは基本的に磨きを行わず洗浄→フィルム施工となるため、このような磨き傷は修正されないままフィルムを施工する形となります。ペイントプロテクションフィルムは厚みがあるため多少の磨き傷や塗装のくもりはそのまま施工しても隠す事が出来ますが、せっかく高額なフィルムを施工するのであれば出来るだけ綺麗な状態の上にフィルムを施工したいものです。
当店ではボディコーティング・プロテクションフィルムの施工に必ず下地処理(細部洗浄・研磨処理)を行ってから施工を行いますので拘りたいお客様は当店にお任せ下さい。
おおよその状態を確認出来ましたら、
まずはこれらの磨き傷を除去し塗装を整える修事からスタートです。
まずはボディを洗車しながら細部洗浄を行っていきます。
ボンネットフードがここまで垂直に開口するため開ける場所に注意が必要です。
新車なのに細部洗浄が必要なのかと思われるかもしれませんが、スーパーカーの場合汚れもありますが磨き時のコンパウンドなどが細部に固着している事がよくあります。車両組み立て前に磨いている箇所もあり全てを取り除く事が出来ない場合も御座いますが出来るだけ綺麗に整えていきます。
またこの細部洗浄を行いながらボディ全体の状態を把握していき、次の工程(研磨処理)をどのように進めるべきか案を練っていきます。
必要な箇所にマスキングテープやマスカーで養生を行ってから磨き作業に入っていきます。
遮光を行い特殊スポットライトに切り替えボディ状態を更に細かくチェックしていきます。
ボディ用ペンで磨き傷など修正が必要な箇所に印を付けていきます。
ボンネットだけでこの数の修正が必要です。
通常バフ目(オーロラマーク)レベルであれば、ダブルアクションポリッシャーを使用し乱反射している箇所を修正していくのですが、スーパーカーなどに入っている磨き傷はチリ目が多くダブルアクションポリッシャーだけでは時間がかかってしまったり修正が不十分だったりします。まずはシングルアクションポリッシャーを使用し、チリ目(磨き傷)をオーロラマークに変換する事から行っていきます。また同時にシングルアクションの高い研磨力を用いて塗装のくもりを除去し塗装本来の光沢を引き出していきます。
全体の磨き傷が深い部分をシングルアクションで修正しましたら、更にここからダブルアクションでシングルアクションで付着したバフ目を更に細かく変換しながら塗装を整えていきます。
1パネルづつ特殊ライトで確認しながら丁寧に磨き上げていきます。
ボディの形状や塗装状態に合わせてポリッシャーやバフ・コンパウンドを選定しながら1パネルづつ丁寧に整えていきます。
通常のポリッシャーでは磨けない箇所はマイクロミニポリッシャーを使用し隅々まで仕立てていきます。
ドアを開けた開口部分も白ボケや磨き傷が多く御座いました。
車内にコンパウンドなどが入らないようマスカーで養生し開口部も磨いていきます。
磨きで改善した塗装面がこちらになります。
ビフォー
アフター
ボンネットに無数にあった磨き傷がなくなり塗装がくっきりとしました。
ビフォー
アフター
オーロラマークがなくなり鏡面へと生まれ変わりました。
ビフォー
アフター
フロントバンパー上部も修正完了です。
ビフォー
アフター
リアフェンダーも映り込みが綺麗になりました。
ビフォー
アフター
前後バンパーにあった塗装のくもりも綺麗に改善する事が出来ました。
ビフォー
アフター
白くボケてしまっていたカーボンも艶やかに修正完了です。
このように1か所づつ丁寧に整えていくと最終的な仕上がりも大きく変わって参ります。
ビフォー
アフター
フロントレーサー部分のアクリルパーツも出来るだけ修正を行いました。
ビフォー
アフター
中々見る場所ではないですがドア開口部内側も綺麗にリセット完了です。
全ての下地処理クリーニング・研磨処理が完了しましたら再度洗車を行いボディを綺麗に整えます。
乾燥が完了しましたら、ここからようやくコーティング施工となります。
今回お選び頂いたコーティング剤は「GTECHNIQクリスタルセラムBLACK」です。
イギリスのハイエンド市場において高いシェアを持ち、高硬度被膜(9H以上)があらゆる外的要因から塗装を強固に守ります。それは海外の過酷な環境下においても性能が実証されており世界各国の高級カーディテイリング店で採用されております。当店もGTECHNIQ JAPANより推薦を受けGTECHNIQ本国から認証を受けている国内認定施工店となります。
当店ではGTECHNIQ社の中でも最上級モデルであるセラミック3層式の「クリスタルセラムBLACK」を採用しております。まずはGTECHNIQクリスタルセラムULTRA(ベースコート)を1パネルづつ丁寧に塗布していきます。
ベースコートは非常に硬化が早く、均一に美しく仕上げるには技術と経験が必要です。
1パネルコーティングが完了した後はコーティング確認用ライトを使用し、コーティングのムラや拭き残しなどがないか徹底的にチェックを行いながら仕上げを行っていきます。
ベースコートなるクリスタルセラムULTRAはソフトレイヤーとハードレイヤーの2層構造となっており、ソフトレイヤーベースが塗装の凹凸に入り込みその上をハードレイヤーベースが覆う事で塗装にしっかり定着しながら強固なコーティング被膜を形成します。
細部に至るまで丁寧にコーティングを施工し仕立てていきます。
ベースコートの施工が完了し一晩乾燥を終えましたらトップコート剤を施工していきます。
トップコートはGTECHNIQ EXOを使用します。
トップコートもベースコート同様1パネルづつ丁寧にコーティングしていきます。
EXOはベースコートの保護に加え、艶感と世界トップレベルの撥水被膜を形成する液剤です。
ピアノブラックパーツやカーボンパーツなども隅々までコーティングを施していきます。
リアディフューザーも裏側まで施工しています。
先程綺麗に整えたドアの内側部分にもコーティングを施工します。
全てのコーティング施工が完了しましたら、最後に最終チェックを行いながら全体を整えていきようやく完成となります。仕上がったFerrari Purosangueがこちらになります。
オーナー様に仕上がりを確認して頂いたところ
「良い仕上がりだね!」と今回もお喜び頂く事が出来ました。
いつも当店をご愛顧頂き誠に有難う御座います。
今後とも末永く宜しくお願い致します。
4C Detail フォーシーディテイル
045-315-4880
info@4c-detail.com
神奈川県横浜市保土ヶ谷区保土ヶ谷町1-49