横浜市西区のお客様より新型ポルシェ911カレラS(992.2)をお預かり致しました。
こちらのオーナー様からは4台目のご依頼となります。
いつも当店をご愛顧頂き誠に有難う御座います。
新型911カレラSにオプション総額600万以上入っている凄いお車です。ご納車前より施工のご相談を頂き、ご要望等をお伺いしながら施工内容をお打合せさせて頂きました。以前にも別のお車でXPELステルスフルプロテクションフィルムを施工させて頂き、大変気に入って頂き、今回新型911カレラSにもご用命くださいました。
今回の施工内容
・XPELステルスフルプロテクションフィルム(ボディ全体マットカラー化)
・FEYNLAB PPFセラミックコーティング
・ホイールコーティング
・スリックフロントガラスコーティング
・窓ガラス全面コーティング
・内装レザーシートコーティング(フルセット)
それでは施工に入っていきます。
まずはボディチェックからスタートです。
納車当日にそのままお車をお預かりさせて頂きましたが、新車でも実は様々な薄傷や付着物が御座います。
ボディの数か所に洗車傷のような薄傷が確認出来ます。
また納車磨きの際に付着したと思われるコンパウンドの固着が数か所確認出来ました。
また窓ガラスには既に水シミが固着しておりました。その他、オーナー様と一緒に発見したのですが磨きでは元に戻せない傷なども発見し、それは後日ディーラー様で直して頂く事となりました。おおよその状態が確認出来ましたら、フルラッピングをする前にこれらを全て整え美しい塗装状態に仕立てていきます。
まずは洗車を行いながら、ボディの隅済までクリーニングとチェックを行っていきます。
クリーニングが完了しましたら、マスキングテープで塗装エッジ部分などをマスキングテープで養生し磨きの作業を行っていきます。先程確認した洗車傷等の薄傷や付着物を取り除き、塗装を美しく整えていきます。
フィルムをボディ全体に施工してしまえば見えなくなってしまう薄傷なども御座いますが、せっかく高額なプロテクションフィルムを施工するのであれば美しい塗装面に施工したいものです。当店ではコーティング・プロテクションフィルムどちらで保護するにしても、まずは塗装状態をしっかり整える下地処理作業も大切にしております。
遮光を行う特殊スポットライトで塗装面を1パネルづつ確認しながら丁寧に磨き上げていきます。
細かな箇所もミニポリッシャーなどを使用するなどして隅々まで磨き上げていきます。
ビフォー
アフター
ボディに入っていた洗車傷等の薄傷も取り除かれ塗装面がスッキリといたしました。ボディの磨き作業が完了しましたら、続いて窓ガラスも全面コーティングをご依頼頂いておりますので窓ガラスも磨きを入れていきます。
マスキングテープを窓ガラス研磨用に貼り変えてから、窓ガラス専用のバフとコンパウンドで磨いていきます。窓ガラスもボディ同様、新車であってもシミや油膜が付いている事が珍しくないためコーティング前の下地処理は重要です。
ビフォー
アフター
窓ガラスも固着していた水シミなどが取り除かれ美しく仕上がりました。全ての下地処理クリーニング・研磨処理が完了しましたら再度洗車を行いボディを再度整えます。
まだフィルム施工前ですが、まるでコーティングした後の様な美しい状態に仕上がったのではないでしょうか。綺麗に整いましたら、ここから車両をフィルムブースに移動させ全面プロテクションフィルム施工に入っていきます。
ペイントプロテクションフィルム(PPF)のリーディングカンパニーであるアメリカのXPEL社のフィルムを使用し、ボディに施工していきます。今回使用するのはその中でも塗装を保護しながら、既存のボディカラーをマット化出来る大人気のフィルム「XPELステルス」を使用し保護と同時にマットカラー化していきます。今回のカレラSはブラックカラーですので、このフィルムを施工する事でマットブラックに仕上がります。
あらかじめ992.2カレラS用のカットデータでフィルムをコンピューターカットしておき、それをボディに施工していきます。カットデータも合わない場合もあるため、多少のデータカスタムと職人技術により仕上がりが変わってきます。
ボディにフィルムをのせたら位置を調整していきます。バンパーなどの場合はコーナーセンサー部分などがくり抜かれておりますので、そこから位置を合わせていきます。
位置を合わせたらスキージーでフィルムを留めていきます。フィルムデータを作成した人の意図をくみ取りながら施工を進めていくのも重要です。どこを起点にとめて、どう引っ張るかなど考えながら施工していきます。
その他の箇所も1パネルづつ丁寧にプロテクションフィルムを施工していきます。
マットブラックに仕上がって参りました。XPELステルスフィルム(マットプロテクションフィルム)を施工するにあたり、難しく面白い部分でありますがどこまでマットカラー化するかを決める必要があります。今回のお車はオプションでガラスルーフが入っていたり、窓枠アルミモールもグロスブラック化されています。全てのマットカラー化せず、ポイントで艶を残してあげた方がカッコよい場合も御座います。基本オーナー様からはお任せでとご指示を頂いておりまして、当初の予定は窓枠モールはあえてグロスブラックで残す予定でしたが「モールもマット化した方がカッコよいかも?」と思いオーナー様にご相談させて頂きました。オーナー様からもマットの方が良いねという事で急遽変更していきます。
既にモールには透明のプロテクションフィルムを施工し終えた段階でしたが、仕上がりに妥協出来ません。一度貼ったフィルムを剥がして、マットブラックカラーのラッピングフィルムを施工していきます。何故モールはマットプロテクションフィルムではなくマットブラックラッピングフィルムで施工するのか?と思われた方もいらっしゃると思います。プロテクションフィルムは名前の通り塗装保護を目的としたフィルムです。そのためフィルムに厚みがあり、細かい箇所に追従出来ないデメリットが御座います。モールにマットプロテクションフィルムを施工すると全てを覆う事が出来ないため、フィルムラインが目立ってしまい見た目がよくありません。そのため今回モールはマットブラックラッピングフィルムで包み込んで施工していきます。
フィルムを適材適所で使い分ける事でトータルクオリティの高い施工を目指していきます。
ビフォー
アフター
どちらもカッコよいですが、より引き締まった印象になりました。全てのフィルム施工が完了しましたら、ここからオプションのコーティング施工に入っていきます。
まずはペイントプロテクションフィルム専用セラミックコーティングを施工していきます。ペイントプロテクションフィルムに更にコーティングを重ねてあげる事により、フィルムのデメリットである水シミ付きの低減と洗車を楽にする効果が御座います。また当店ではフィルム専用設計のコーティング剤を使用し、しっかりとした定着とフィルムにダメージを与えないものを選定し使用いたします。
今回はステルス(マットプロテクションフィルム)への施工のため、コーティングも慎重な施工が求められます。マットプロテクションフィルムやマット塗装へのコーティングはムラになりやすく、綺麗に仕上げるには技術が必要です。
当店では技術者が通常では気にならないレベルの僅かなムラまでもしっかり整えて仕上げております。せっかくフィルムが綺麗に施工出来ていても、このような仕上げ作業が雑では残念な仕上がりになってしまいます。コーティング含め、この仕上げ作業の緻密さは当店の強みでもあります。
1パネルづつ丁寧にコーティングを施していきます。フィルムコーティングの場合、塗りムラや拭き残しを後で発見してしまうと既に硬化してしまい元に戻す事が出来なくなってしまいます。1パネルづつコーティングを施工し、弊社オリジナルのコーティング確認用ライトを使用し隅々までチェック・仕上げを行っていきます。
細かなパーツやドアを開けた内側など細かな部分も隅々までコーティングしていきます。PPFセラミックコーティング施工が完了しましたら、続いて窓ガラスコーティングを行っていきます。
下地を整えた窓ガラスに窓ガラス専用特殊ガラスコーティングを塗布していきます。窓ガラスと化学結合するこのコーティング剤は耐久性が非常に高く、撥水性性能も抜群です。またワイパーゴムも特殊タイプに交換する事で輸入車によくあるワイパービビりを大幅に低減する事が可能です。窓ガラスコーティングは雨天時の視界確保は勿論ですが、水シミやウロコ・油膜の付着を低減する事も可能です。ボディが綺麗でも窓ガラスが汚いと見た目が半減してしまうため、合わせての施工をオススメいたしております。
続いてホイールコーティングを行っていきます。ホイールを奥の方まで丁寧にクリーニングを行った後、耐熱ホイールコーティング剤をスプレー工法で施工していきます。ホイールは非常に高温になるため耐熱のコーティング剤を使用するのもポイントです。またスプレー工法で施工する事でホイールの隅々までコーティングする事が可能です。ホイールコーティングを行うとブレーキダストがホイールに固着しづらくなるため、お手入れを楽にする事が可能となります。
外装の施工が全て完了しましたら、最後に内装レザーコーティングに入っていきます。外装同様、コーティング前にクリーニングと下地作りから行っていきます。まずは掃除機で細かな塵・埃等を取り除きます。
続いてレザークリーナーを使用しレザーの表皮をクリーニングしていきます。
見て下さい。タオルが少し黒くなっているのが分かります。これはレザーに付着していた汚れです。このように新車であってもレザーが汚れている事は珍しいことではありません。車が工場を出荷した後も様々な経由地を通り、様々な人たちがお車を動かしたりするためです。
内装クリーニングが完了しましたら、ここからレザー専用セラミックコーティングを施工していきます。レザーセラミックコーティングを施工する事で、汚れやジーンズなどの色移りの低減、耐擦り傷耐性、シミ付着低減の機能を与える事が可能となります。
また当店のレザーセラミックコーティングはレザーの質感や見た目をほとんど変える事無くコーティングが可能です。コーティングして艶々になってしまったり、ツルツル滑って運転しにくいという事も御座いません。
レザーにコーティングを塗布しながら余剰分を拭き取り、1パーツづつ丁寧に仕上げていきます。
今回ハンドルはRace-Texの素材となっているため、こちらは液剤を変えて施工を行っていきます。
いかがでしょうか?コーティングしているか分からない自然な仕上がりです。室内レザーコーティングにおいては機能を持たせながら、いかにコーティングした感を出さないかが重要です。これでようやく全ての施工が完了しました。最後にお車全体の仕上げとチェックを行い完成です。仕上がったPorsche911CarreaS(992.2)がこちらになります。
仕上がったお車を見てオーナー様から「綺麗な仕上がり!ガレージにしまっておきたい!」と今回もお喜びの声を頂戴する事が出来ました。この度も多岐に渡るご依頼誠に有難う御座いました。今後も綺麗が維持出来るようサポートさせて頂きますので引続き宜しくお願い致します。
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