横浜市内のお客様より新車アストンマーティン・ヴァンキッシュをお預かりさせて頂きました。
こちらのオーナー様からは3台目のご依頼となります。
いつも当店をご愛顧頂き誠に有難う御座います。
2024年後半に発表された新型ヴァンキッシュを早速ご入庫頂きました。5.2リッターV12ツインターボエンジンを搭載したSuperGTラグジュアリーの頂点とも言えるお車。ボディカラーはコンコースブルー。ブレーキキャリパーはアストンマーティンレーシングチームのメインカラー<レーシンググリーン>を組み合わせた非常にお洒落な仕様となっております。今回も新車納車と合わせてご依頼頂き、内外装最上級フルコーティングのご依頼を頂きました。
今回の施工内容
・最上級セラミックコーティング「FEYNLABヒールプラス」
・ホイールコーティング
・スリックフロントガラスコーティング
・窓ガラス全面コーティング
・内装レザーコーティングフルセット「gesit repel」
それでは早速施工を行っていきます。
まずはボディチェックからスタートです。
ボディカラーがブルー系シルバーのため一見分かりにくいですが、ボディ表面に細かなシミの固着が確認出来ます。
ボディの下回りや細かな箇所は納車前洗車時の水の拭き取り不足と思われる水シミの固着も確認出来ます。
また乗り降りする際に当たってしまいやすいサイドスカートやドア内のカーボン部分には既に薄傷が確認出来ます。
また所々にメーカーで出荷前に磨いたと思われる磨き傷も確認出来ます。
その証拠として所々にコンパウンドが焼き付いて残っている箇所が御座いました。アストンマーティンやフェラーリ・ランボルギーニなど超高級車の場合、量販車といえどもメーカーの職人によるハンドビルドの部分も多く御座います。そのためこのような磨き傷や修正箇所が多い事は珍しい事では御座いません。大凡の状態が確認出来ましたら、まずはコーティング施工前にこれらのシミや薄傷・磨き傷などを下地処理クリーニングと研磨処理により修正し、本当の美しい状態を作り出す事からスタートです。
まずは洗車を行いボディ全体の汚れを洗い流していきます。
洗車が完了しましたら、洗車では落とす事の出来ない固着した水シミ・スケールなどをクリーナーを使用し科学的に分解除去を行っていきます。
ボディ平面は勿論ですがお車の裏側まで抜かりなくクリーニングを行います。
ボディ平面部分は通常の水シミと合わせて花粉シミの固着も見られたため、こちらは熱処理でシミを取り除いていきます。
ビフォー
アフター
細かな箇所も隅々まで手を入れてクリーニング完了です。特に今回はグリルの内部までシミが到達していたため、そちらも外からアクセス出来る範囲で綺麗に仕立てたのもポイントです。
ビフォー
アフター
固着していた水シミ・スケールも綺麗に分解除去完了です。
下地処理クリーニングが完了しましたら、ここから磨き作業に入っていきます。先程確認した薄傷や磨き傷を除去しながら塗装の光沢感を引き出し、コーティングに最適な下地を作り出していきます。研磨作業前にマスキングテープで養生を行い事前準備を整えます。
遮光を行い特殊ライト下でボディを再度チェックしチェックペンで要修正箇所に印を付けておきます。こちらのドア部分は全体的に磨き傷が多くオーロラが発生しているため修正を行います。
その他の箇所も磨き傷や塗装がくすんでいる箇所が多く御座いました。
チェックが完了しましたら、ここから磨き作業に入っていきます。塗装面とのマッチングを見ながらその場でポリッシャー・バフ・コンパウンドを選定し磨き上げていきます。
特殊スポットライトで塗装面をしっかり確認しながら磨いていきます。
使用するコンパウンドもドイツ製の高級コンパウンドを使用し、油分などで一時的に埋めてしまうような磨きではなく、しっかり研磨を行い整えていきます。
薄傷・バフ目の状態やボディ形状に合わせてポリッシャーや組み合わせを変えながら磨いていきます。
ソリッドブラックパーツはより塗装が繊細です。特にトランク部分は逆Rになっているため磨きが難しい箇所でもあります。熟練した職人が丁寧に磨いていきます。
窓枠モールや細かな部分までしっかりと仕立てていきます。
カーボンパーツもコンパウンドを変えて磨いていきます。
リアディフューザーの裏側部分もメーカーで磨いてきた際に付いてしまったと思われる磨き傷が御座いました。こちらも修正していきます。
ドアの内側箇所なども傷が目立っていたため、こちらも磨きます。
ビフォー
アフター
ボディ平面に固着していた細かなシミも綺麗に除去完了です。
ビフォー
アフター
各所にあった磨き傷も修正した事により光の乱反射がなくなり、美しく整いました。
ビフォー
アフター
各所のピアノブラック部分も薄傷などが目立っておりましたが、磨き上げた事によりコントラストが強調される美しい仕上がりに。
ビフォー
アフター
薄傷により白くボケてしまっていたカーボンパーツも美しさを取り戻しました。ボディの磨き処理が完了しましたら続いて窓ガラスの下地処理作業を行っていきます。
マスキングテープを貼り替え、窓ガラス専用のパッドとコンパウンドで窓ガラスを磨いていきます。窓ガラスもボディ同様、新車であってもシミや油膜が付いている事は珍しくありません。
窓ガラスも下地を整えてからコーティングを行う事で美しく高耐久な窓ガラスコーティングが可能となります。全ての下地処理クリーニング・研磨処理が完了しましたら再度洗車を行いボディ状態を再度綺麗な状態に整えます。
洗車が完了しましたら、ボディコーティングを行う前に下地を整えた窓ガラスにスリックフロントガラスコーティング+窓ガラス全面コーティングを行っていきます。窓ガラスに浸透結合する特殊フロントガラスコーティングと特殊ワイパーゴムの組み合わせにより、超高耐久かつワイパービビりを低減するスムースな仕上がりにより輸入車オーナー様より大変好評いただいております。
窓ガラスコーティングは雨天時の視界確保は勿論ですが、シミやウロコ・油膜の固着を低減するのに大変有効的です。せっかくボディが綺麗でも窓ガラスが汚くては美しさが半減してしまうため、ボディと合わせてコーティングする事をオススメ致しております。
透明感ある美しい窓ガラスの完成です。窓ガラスコーティングが完了しましたら、ここからボディコーティングに入っていきます。
今回お選び頂いたコーティング剤は当店最上級セラミックコーティング「FEYNLABヒールプラス」です。6本の液剤を使用し厚さ10ミクロン(通常コーティングの10倍)の4層セラミックコーティング被膜を形成します。非常に厚いコーティング被膜により外的要因から塗装面を強固に守る事が可能であり、耐薬品性に優れ光沢感も非常に良いコーティング剤です。
当店はFEYNLAB社の神奈川県初の認定施工店として認定を受けており、今現在では日本国内のFEYNLAB施工店への施工インストーラーも務めております。FEYNLABヒールシリーズは熱による薄傷の自己修復機能を有する最新セラミックコーティングであり、施工方法が従来のボディコーティングとは全く異なり特殊な施工が必要となります。
まるでニスのように分厚い粘度の高いコーティング被膜を塗り重ね、塗装に浸透結合させていきます。そのため材質の弱いパーツなどには向かない場合もあります。そのような箇所は予めマスキングテープで保護処理を行っておき、後から材質に合わせてセラミックコーティングを施していきます。またFEYNLABヒールプラスはコーティング前に下地処理クリーニング・磨き処理の精度が問われるコーティングでもあります。この下地処理が上手く出来ていないと綺麗に仕上がらないコーティングでもあるため、技術力・知識経験・整った施工環境を持った施工店のみが施工を許されているプレミアムボディコーティングです。
またFEYNLABヒールプラスは一度硬化すると磨き以外では除去出来ないほど強固なコーティング被膜を形成します。そのためコーティング確認用ライトを使用しコーティングの微妙なムラやニュアンスなどもチェック・修正を行いながら仕上げていきます。
この作業を1パネルづつ行っていくため施工時間は通常のコーティングよりも3倍以上必要となりますが、その分仕上がった時の美しさや耐久性は群を抜きます。
分厚い3層の自己修復ベース被膜が完成しましたら一晩乾燥させた後、トップコートを施工していきます。当店ではトップコートに<FEYNLABオリジナルセラミック>という高耐久トップコートを使用し施工を行っていきます。
トップコートもベースコート同様1パネルづつ丁寧に塗布していきます。
塗りムラ・塗り傷が入らないよう丁寧にトップコートを重ねていきます。
このトップコートにはセルフクリーニング機能もあるため、水滴と一緒に汚れを含んで流れ落ちてくれるためお車が汚れにくくなる効果も御座います。
フロントグリルも1本1本コーティングしていきます。
入庫時は水シミが固着していたサイドスカートやリアディフューザーの裏側なども再付着しないようコーティングを裏側まで施していきます。
ドアの空けた内側も実は汚れやシミが付着しやすい箇所です。こちらもコーティングを施します。
トップコートも施工が完了しましたら、ムラや拭き残しなどがないか再度チェックを行い徹底的に仕上げを行ないます。ボディセラミックコーティングが完了しましたら続いてホイールコーティングを行います。
ホイールをリムの奥までクリーニングし脱脂を完了させた後、耐熱ホイールコーティング剤をスプレー工法で施工していきます。スプレー工法で施工する事で複雑な形状のホイールでも隅々までコーティングを行う事が可能です。ホイールコーティングを施す事でブレーキダストがホイール塗装面に固着してしまうのを低減する事が可能なため、ブレーキダストの多い輸入車オーナー様から大変好評いただいております。またブラック塗装のホイールやマット塗装のホイールは一度ブレーキダストが固着してしまうと綺麗にするのが難しいホイールでもあるため定期的なホイールコーティングとクリーニングがオススメです。
外装部分のコーティングが一旦全て完了しましたら、最後に内装コーティングを行っていきます。
まずは外装コーティングと同様にレザーのクリーニングから行っていきます。植物性のレザーに優しいクリーナーを使用してクリーニングを行います。「新車で納車したての車なのにシートクリーニングは必要なのか?」と思われる方もいらっしゃると思いますが実際は。。。
レザー表皮をクリーナーでクリーニングすると新品の白いタオルがこんなに汚れてしまいました。
実は珍しい事ではなく、新車の内装も汚れている事がよくあります。輸入車の場合、海外で車両が作られオーナー様の手元に届くまでに様々な箇所を経由し、様々な人がお車に乗り込みます。もちろん輸送時はカバーをつけている事が多いですが、それでも多少汚れてしまうのです。今回も運転席を中心に薄っすら黒ずみが出ている状態でしたので、まずはコーティング前にクリーニングをし状態を整えます。
ビフォー
アフター
黒ずんでいたレザーシートもコーティング前に綺麗にリセット完了です。
クリーニングが完了しましたら、ここからレザーコーティングを行っていきます。当店ではレザーのタイプに応じて様々なレザーコーティング剤を選定して使用します。今回はアストンマーティンの非常に繊細なレザーなためドイツ製の水性レザーコーティング剤を使用しコーティングしていきます。
レザーシートコーティングを行う事でジーンズなどの色移りを低減し防汚性能を高める事が可能です。また水への耐性も高める効果もあるためレザーにシミが付いてしまうのを軽減したり、擦り傷に強くなる効果も御座います。
シート部分は勿論ですがハンドルやドアトリムなど手を触れて汚れやすい箇所は全てコーティングを行っていきます。
全てのコーティング施工が完了しましたら、最後にお車全体を整え完成となります。仕上がったAston Martin Vanquishがこちらになります。
この度は3台目のご依頼誠に有難う御座いました。
仕上がったお車を見てオーナー様にもお喜び頂く事が出来ました。
今後とも永いお付き合いを宜しくお願い致します。
4C Detail フォーシーディテイル
045-315-4880
info@4c-detail.com
神奈川県横浜市保土ヶ谷区保土ヶ谷町1-49
https://www.4c-detail.com