神奈川県内のお客様より世界限定300台アストンマーティンDBSスーパーレッジェーラ770アルティメットをお預かりさせて頂きました。こちらのオーナー様からは2台目のご依頼となります。いつも当店をご愛顧頂き誠に有難う御座います。
DBSの最終モデルとして発売された貴重なお車です。ボディカラーはチタニウムグレー、内装レザーはアイスモカとなっており、大変お洒落な仕様となっております。新車時にアストンマーティンディーラーコーティングを施工されているお車ですが、オーナー様より「4C Detailで隅々までチェックを入れて、仕上げて欲しい」とご相談を頂きました。ほとんど走っていない車両のため一見綺麗ではありますが、ピアノブラックパーツ部分を中心に薄傷が目立つ状態です。
今回購入にあたりオーナー様がディーラー様に「ブラックパーツ部分の薄傷が気になる」とお伝えしたところ、「新車時からこのような状態で磨く事は出来ません」と言われてしまったそうです。前回初めて当店をご利用頂き、仕上がりを大変気に入って下さり今回もご依頼くださいました。前回のお車もディーラーさんや色々なところに持っていっても「凄い綺麗!」と驚かれるとの事でした。今回も隅々まで当店で手を入れさせて頂き、美しくなっていく過程をご覧ください。
今回の施工内容
・セラミックコーティング「servfacesコートウルティマ」
・フロントガラスコーティング
・窓ガラス全面コーティング
・XPELプロテクションフィルム「フロントカーボン・ドアミラーカーボン・バンパー下」
・Repelレザーシートコーティング(フロントセット)
それでは施工を行っていきます。
まずはボディチェックからスタートです。
先程も記載した通り、窓枠モールやドアミラーなどのピアノブラックパーツに薄傷が多く目立つ状態です。確かにドアミラーの付け根は面が大きいため別としても、ドアモール周辺のパーツは形状も複雑であったり隣接するパネルの角があったりするなどして磨き難易度としては少し高めのパーツになります。
写真では写りにくいですが、通常ボディ部分も磨き傷が多く確認出来ます。初回コーティング時にかなり洗いバフ・コンパウンドで磨いたのでしょうか。。
またスーパーレッジェーラ(超軽量)モデルのため随所にカーボンパーツが使用されておりますが、カーボンパーツも磨き目(バフ目)で若干ですが白くボケてしまっております。
大型のフロントグリルは水シミが固着しております。これは綺麗にするのに時間かかりそうです。
下回りも基本何もされていない状態のようでして、水シミ固着が見受けられます。
ボディの細部にシミがあるという事は大抵、窓ガラスにも同じようシミが御座います。
またこちらのお車、エアーダクトや空気が通り抜ける箇所がボディの至る所にあります。そのようなダクトの中にも汚れが蓄積されている事が確認出来ました。このように貴重なスーパーカーでも様々な薄傷や付着物などが存在します。コーティングやフィルムを施工する前に、まずはこれらを全てリセットし下地を整える事からスタートです。
まずは洗車を行いながら細部を洗浄していきます。
隙間に入り込んだ砂や汚れも丁寧に掻き出していきます。
様々な道具を駆使しながら1か所ずつクリーニングを行っていきます。
手の入らないダクト内は水圧とエアーで中の汚れを掻き出します。
水と一緒に汚れが出てきました。汚れが出てきたらエアーで内部を乾燥させて整えます。
ビフォー
アフター
ビフォー
アフター
細部も綺麗に洗浄完了です。細部洗浄が終りましたら、続いて固着している水シミをクリーナーで科学的に分解除去していきます。
酸性クリーナーをマイクロファイバータオルにつけ優しくシミを取り除いていきます。
シミ取り作業において今回のこのフロントグリルにはかなり時間を要しました。1本ずつ丁寧にクリーニングを行っていきます。
ビフォー
アフター
ビフォー
アフター
固着していた水シミも綺麗に取り除く事が出来ました。またこの複雑な形状のフロントグリルも見違えるほど綺麗に整いました。
続いて下回りを中心にクレイバー処理を行っていきます。ピッチやタールなどの付着物をトラップ粘土を使用し取り除いていきます。
低走行でもスーパーカー故に下回りはタイヤが路面の砂を巻き上げ、サンドブラストのようなダメージが見受けられます。ダメージが受ける箇所はメーカー純正のストーンガードが装着されているのですが、クリーニングを進めて行くと「ここもPPFを貼っておきたい!」と思える箇所が御座いましたのでオーナー様に連絡を入れさせて頂き追加でリアバンパー左右の下回りも追加でプロテクションフィルム施工を行う事としました。
下地処理クリーニングが完了しましたら、ここから磨きの作業に入っていきます。磨き作業前にマスキングテープで塗装エッジ部分などをしっかり養生し、安全かつ的確に磨くための準備を整えます。
ここから磨きの作業を行っていきます。先程確認した磨き傷や洗車傷などを磨き上げ、美しい塗装面へと仕立てていきます。
職人が塗装状態やボディ形状に合わせてポリッシャー・バフ・コンパウンドをその場で選定し磨きを行います。塗装をしっかり磨きで整えてあげる事で塗装自体の光沢を高めると同時にコーティングの定着性も高める事が可能となります。
今回のお車は特にルーフが一番磨き傷が多い状態です。少し粗目の番手から入り、徐々に細かくし綺麗な状態に仕立てていきます。
サイドパネルも1パネルづつ特殊スポットライトで確認を行いながら丁寧に磨いていきます。
オーナー様が気にされていたピアノブラックパーツ部分は形状が複雑です。磨き方を工夫しながら隅々まで磨き上げていきます。
1か所ずつ形状に合わせて磨き方を変え、職人が磨き上げていきます。
細かなカーボンパーツやボディの裏側まで妥協無く仕上げていきます。
ビフォー
アフター
写真だと分かりにくいですが磨き傷で白くボケていたボディが本来の美しさを取り戻しました。
ビフォー
アフター
ビフォー
アフター
薄傷が目立っていたピアノブラックパーツも綺麗に修正完了です。
ビフォー
アフター
カーボンパーツも隅々まで磨き上げ、こちらもバフ目をしっかり取り除いてあります。ボディの磨き作業が完了しましたら、続いて窓ガラスの下地処理作業に入っていきます。
マスキングテープを貼り替え、窓ガラス専用のバフとコンパウンドでガラスを磨いていきます。このお車はボンネットを上げないと基本、ワイパーブレードを起こす事が出来ないようです。凄い。。
窓ガラスもコーティング前の下地処理が重要です。窓ガラスに付着している水シミや油膜を取り除きクリアなガラスに仕立てていきます。
ビフォー
アフター
薄シミなどが固着している状態でしたが、クリアな美しい窓ガラスに仕上がりました。
全ての下地処理クリーニング・研磨処理が完了しましたら、再度洗車を行いお車を綺麗な状態に一旦リセットします。下地処理が完了しましたら、ここからセラミックコーティングとペイントプロテクションフィルムの施工に入っていきます。
まずはプロテクションフィルムの施工から行っていきます。予めDBSスーパーレッジェーラ770アルティメット専用のデータでフィルムをコンピューターカットし、そちらを施工していきます。限定300台の車両でもデータがあるXPELはやはり優秀です。
フィルムを施工面に乗せ、位置を調整していきます。
フィルムと施工部分に施工液を塗布してから、スキージーで施工液を抜きながらフィルムを施工面に密着させていきます。
フィルムデータ作成者の意図をくみ取りながら施工を行う事も綺麗に仕上げる上では重要です。
昨今SNSなどではプロテクションフィルムの宣伝も多くなってきましたが、プロテクションフィルムが最強な訳ではありません。お客様の使用環境や目的に応じてコーティングが良かったり、フィルムが良かったりします。当店ではお客様のお車に合わせたコーティング・フィルムの施工プランご提案が可能です。
一見フィルムが貼ってあるかは分からない美しいクオリティにてPPF施工完了です。施工液を完全に除去し乾燥が終りましたら、ここからボディコーティングに入っていきます。
今回お選び頂いたコーティング剤はドイツ製servFaces(サーブフェイス)社の最上級セラミックコーティング「コートウルティマ」です。1液性のセラミックコーティングとなっており、塗装色を引き立てる仕上がりと同時に強い撥水性被膜と耐薬品性能においてお車をしっかりと保護出来る人気のコーティングです。
こちらのコーティング剤を1パネルづつ丁寧に塗布していきます。従来のボディコーティングと比べ施工も難しく、整った施工環境と技術が必要となるコーティングです。当店はドイツ・サーブフェイス社の施工認定も取得しておりますので安心してお任せ下さい。
サイドパネルも1パネルづつ丁寧にコーティングを塗布していきます。サーブフェイスコートウルティマセラミックコーティングは一度硬化すると磨き以外では除去出来ないほど強固なコーティング被膜を形成します。そのためコーティングの僅かな拭き残しやムラなどが出ないよう慎重に作業が求められます。
また傷だらけにならないよう磨き上げたピアノブラックパーツにも丁寧にコーティングを塗布していきます。コーティング施工時もアプリケーターにゴミなどが噛むと塗り傷が入る事があります。当店ではアプリケーターを常に綺麗な状態を保ち、工夫しながらコーティングを行います。
ドアを開けた内側やボンネットを開けたら見えてくるカーボンフィンなども1か所ずつ全てコーティングを施します。ボディのセラミックコーティングが完了しましたら、続いてオプションコーティングの窓ガラスコーティングを行っていきます。
先程下地を整えた窓ガラスに浸透型特殊窓ガラスコーティングを塗布していきます。窓ガラスと化学結合する事により耐久性の高いウインドガラスコーティングが可能となります。窓ガラスコーティングは雨天時の視界確保はもちろんですが、シミや油膜などが付着しづらくなるため窓ガラスの美観維持をしやすくする事が可能となります。せっかくボディが綺麗でも窓ガラスが汚くては見た目が半減してしまいますので、ボディと合わせての施工をオススメいたしております。
今回ホイールはディーラー様でコーティング済みのためクリーニングのみとなります。外装のコーティング・フィルム施工が完了しましたら、続いて内装レザーコーティングに入っていきます。
内装のレザーシートコーティングも施工前の下地処理クリーニングが重要です。
綺麗なお車や新車でも内装が汚れている事は珍しくありません。汚れをしっかり取り除いてからコーティング施工を行っていきます。まずはバキュームで細かな塵埃などを吸い取り、そこからレザー専用クリーナーでレザーを細かくクリーニングしていきます。
バキュームが完了しましたらレザー専用クリーナーを使用し、レザーの汚れを取り除いていきます。ライトを使い分けたり、シートを動かしながら隅々までクリーニングしていきます。
アストンマーティンは内装がお洒落で見惚れてしまいます。レザーもルーフ含め多く使用されておりますので隅々までチェックとクリーニングを行っていきます。
クリーニングが完了しましたら、ここからレザーコーティング施工に入っていきます。今回使用するコーティング剤はドイツ製レザー専門コーティング剤「Repel」を使用します。レザーに特化したコーティングブランドであり水性であるため繊細なレザーにも安心して使用する事が出来ます。当店ではレザーの質感などに応じて数種類の厳選したレザーコーティング剤の中からお車にあったコーティング剤を選定して施工を行っております。
まずはコーティング前にコーティングが付着すると色味が変わりそうな箇所を中心にマスキングテープで養生を行っていきます。
養生が完了しましたらレザーコーティング剤を1パネルづつ丁寧に塗布していきます。レザーコーティング剤はムラが出来てしまったりすると基本修正する事が出来ないため、実は慎重な作業が求められます。コーティング屋さんではないフィルム専門店や車屋さんがオプション作業としてやっているところも最近多くみますが、仕上がりが大丈夫か気になるところです。我々コーティングのプロでも常に材質と向き合いながら毎回施工方法を工夫して施工を行っているためです。
今回はフロントセットでご依頼頂いておりますので運転席・助手席のレザーシートコーティングはもちろんですが、ハンドルやドアトリムなど手が触れやすい箇所は全てコーティングしていきます。
また当店のレザーコーティングは見た目や質感を変える事無く施工を行う事が可能です。レザーコーティングを行って艶々になってしまったり、ツルツル滑って運転しにくいという事も御座いません。
内装レザーも自然な美しい仕上がりとなりました。これで全てコーティング・フィルム施工が完了いたしました。ここから更に全体を綺麗に整え仕上げを行えばようやく完成となります。(この最終仕上げは非常に重要です)仕上がったAston Martin DBS Superleggera 770ultimateがこちらになります。
この度は多岐に渡るご依頼誠に有難う御座いました。綺麗な車を更に綺麗な高みの状態にブラッシュアップする我々の得意とする施工が出来たかと思います。仕上がったお車を見てオーナー様にも大変お喜び頂く事が出来ました。今後も綺麗な状態が維持出来るようサポートさせて頂きますので、引き続き当店を宜しくお願い致します。
4C Detail フォーシーディテイル
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神奈川県横浜市保土ヶ谷区保土ヶ谷町1-49
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