横浜市保土ヶ谷区のお客様よりメルセデスEQS SUV450をお預かりさせて頂きました。
ご納車前よりご相談・ご予約誠に有難う御座います。
メルセデスベンツの電気自動車EQシリーズの最高峰SUVモデル。
お色は伝統のオブシディアンブラック。
2024年式のデモカー上がりの認定中古車となります。
新古車で御座いますがオーナー様よりボディ全体の洗車傷などが気になるとご相談を頂きました。デモカーの場合、ディーラー様管理のもと綺麗な状態と思われがちですが実はそうでは無い事も多々あります。走行距離も少なく駆動部分は基本的に全く問題御座いませんが外装や内装は試乗車や代車として貸し出される事もありダメージがある場合が御座います。(ディーラー様や個体による)
しかしディーラー様の新古車は新車と比べ価格も非常にお得となっておりますので、内外装さへ綺麗にリセットしてしまえば大変お得な車かと思います。今回はそんな新古車の内外装フルリセット&コーティングをお任せ頂きました。
今回の施工内容
・セラミックコーティング「FEYNLABヒールライト」
・ホイールコーティング
・スリックフロントガラスコーティング
・窓ガラス全面コーティング
・ガラスルーフコーティング
・内装白レザーシートコーティング(フロントセット)
それでは早速施工を行って参ります。
まずはボディチェックからスタートです。
こちらはオーナー様が気にされていたボンネット部分の写真です。
これは傷ではなく新車のプロテクターフィルムの糊跡に汚れが固着したものです。プロテクターフィルムを剥がした際には透明で見えないのですが汚れが乗ると目立ってきてしまいます。新車でも下地処理が必要な理由はこのような所に御座います。
こちらはルーフ部分の写真になります。
こちらも糊跡と傷が混在しているような状態です。
デモカーという事もあり、やはりボディ全体に洗車傷が目立ちます。
傷が面重なり塗装の光沢感が失われてしまいます。
洗車傷と合わせてボディの所々に線傷も目立っています。
ボディの数か所に磨き傷(バフ目)も確認出来ます。
傷を取りのぞいたりブツ取りをした際に粗磨きをしてある箇所です。
このような傷はメーカー出荷時や日本国内のPDI加修センターで修正した際のものです。
ボディの隙間などにはスケール(水シミ)の固着も見られます。
これは洗車で落とす事は出来ないため後ほど溶剤で除去を行っていきます。
未塗装樹脂の隙間やボディの裏側にもシミが確認出来ます。
洗車時の水の拭き取り不足によるものです。
足回り部分やステップの下側など普段目に入らない箇所は汚れなどが蓄積しております。
大凡のボディの状態が把握出来ましたら、まずはこれらの傷やシミなどを除去し塗装を整える事からスタートです。洗車を行いながら細部の洗浄を進めていきます。エンブレムの中など細かな箇所はソフトブラシとクリーナーを駆使し隅々までクリーニングを行っていきます。
先程水シミが確認出来た箇所には酸性クリーナーを使用し科学的に分解除去を行っていきます。この際にクリーナーを使用する材質がクリーナーで変色などを行わないか材質を見極めながらクリーニングを行っていきます。
ビフォー
アフター
ビフォー
アフター
洗車では落ちない固着していたシミが綺麗に分解除去出来ました。
続いてトラップ粘土を使用しボディの付着物を取り除いていきます。
今回はクレイパッドという特殊な粘土パッドを使用しボディのザラ付きの原因となる付着物を取り除いていきます。
下地処理クリーニングが完了しましたらマスキングテープでボディのエッジ部分やプラスチック・ゴムパーツなどを養生し磨き作業に入っていきます。メルセデスベンツの塗装は数あるメーカーの中でも硬い部類に入る塗装となります。メルセデスベンツの塗装に関しては30年以上の磨きの経験と蓄積された知識が御座いますので安心してお任せ下さい。
EQS SUVはよく見てみるとオブシディアンブラック(メタリックブラック)とピアノブラック(ソリッドブラック)が混合されて使用されています。特にピアノブラック部分は材質が樹脂で出来ている箇所かつ塗装も繊細なため磨きもそれに合わせてマッチングを変えながら磨いていきます。
塗装の状態や傷の深さ、磨く箇所の形状に合わせてポリッシャーやバフ・コンパウンドの組み合わせも変えながら丁寧に磨き上げていきます。
側面も特殊スポットライトで塗装面を確認しながら塗装を整えていきます。
ボディの裏側部分など普段目に入らない箇所も磨いていきます。
特に車高の高いお車の場合は下回りが見える時が御座います。
このような箇所も気を抜かずに仕立てていきます。
細かな箇所はミニポリッシャーに切り替えて安全かつ的確に磨き処理を行っていきます。
今回のお車は窓枠のモールがブラックアルマイトモールとなっており薄傷が目立つため、こちらも整えていきます。
ビフォー
アフター
新車時の糊跡に汚れが固着していた箇所も綺麗にリセット完了です。
ビフォー
アフター
ボディ全体に入っていた洗車傷や擦り傷も綺麗に整いました。
ビフォー
アフター
ボディ数か所に入っていた磨き傷(バフ目)や線傷も修正完了です。
ビフォー
アフター
材質や塗装面が繊細なピアノブラックパーツも輝きを取り戻しました。
ボディ研磨が完了しましたら続いて窓ガラスの下地処理を進めていきます。
まずはスリックフロントガラスコーティングの下地処理です。
窓ガラスに付着しているシミや油膜などを窓ガラス用のセリウム粉で磨いていきます。
その他の窓ガラスも1枚1枚丁寧に磨いていきます。
機械が入らない箇所は一か所ずつ手磨きで磨いていきます。全ての下地処理クリーニング・研磨処理が完了しましたら再度洗車を行いボディ全体を綺麗に整えます。
まだコーティング前ですがボディ全体に光沢感が復活したのが見てお分かり頂けるかと思います。水分を隅々まで拭き取り乾燥を行いコーティングに備えます。
乾燥まで完了しましたら、ここからようやくコーティング施工に入ります。今回お選び頂いたコーティング剤は「FEYNLABヒールライトセラミックコーティング」です。耐薬品性に優れ外的要因からの耐性が強い最新のセラミックコーティングです。またFEYNLABヒールライトは熱による薄傷の自己修復機能も有しており、洗車時のタオル傷など微細な傷であれば太陽光の熱などにより自己修復致します。FEYNLAB社は世界で初めて自動車用のセラミックコーティングの開発に施工したメーカーです。当店はFEYNLAB社の認定施工店として登録を受けております。
FEYNLABヒールシリーズは塗装に浸透結合する最新の浸透型ガラスコーティングです。そのため塗装が弱い箇所や材質の部分には使用する事が出来ません。コーティングを施工する前にコーティングが付着したくない箇所にマスキングテープで保護処理を行ってから施工を行っていきます。
準備が整いましたらベースセラミックコーティングを塗布していきます。
非常に粘性が高くまるでニスのような分厚いコーティング被膜をボディに載せていきます。
1パネル塗り終りましたらすぐにコーティング確認用ライトでムラや拭き残しなどがないか徹底的にチェックを行います。FEYNLABヒールライトセラミックコーティングは一度硬化すると磨き以外では除去出来ないほど強固なコーティング被膜を形成するためです。
特にエンブレム周辺など細かな処理が必要な箇所は経験とスキルが必要です。
このように1パネルづつコーティングを仕上げていくため施工に時間を要しますが、仕上がったお車はコーティングの硬化とともに艶感も増し新車以上の美しさへと変わって参ります。
ベースコートが完了し一晩乾燥させましたら翌日からトップコートを施工していきます。トップコートにはFEYNLABオリジナルセラミックを使用しベースコートの保護に加え、更なる艶感・スリック性・耐薬品性能をブーストしていきます。
トップコートも1パネルづつ丁寧に仕上げていきます。
ドアを開けた内側なども隅々までコーティングを施していきます。
ボディコーティングが全て完了しましたらオプションのコーティング施工に入っていきます。まずはスリックフロントガラスコーティングです。特許を持つ特殊ワイパーゴムへの交換と専用のコーティング剤を施工していきます。これにより輸入車によくあるワイパービビりを大幅に低減する事が可能となります。またワイパーをかくフロントガラスであっても耐久性が良く非常に人気のオプションメニューとなります。
今回はその他全ての窓ガラスコーティング施工もご依頼頂いておりますので、下地を整えた全ての窓ガラスにフッ素ハイブリット窓ガラスコーティングを塗布していきます。窓ガラスコーティングを行う事で雨天時の視界確保は窓ガラスへのシミやウロコの固着を低減させる効果が御座います。ボディが綺麗でも窓ガラスが汚いとお車の美しさが半減してしまいますのでボディと合わせての施工をオススメ致しております。
透明感ある美しい窓ガラスに仕上がりました。
続いてホイールコーティングに入ります。
ホイールの奥までクリーニングを行い脱脂まで完了しましたら、スプレー工法でホイールにコーティング剤を吹付ていきます。スプレー工法であれば複雑な形状のホイールでも隅々までコーティングが可能となります。ホイールコーティングを行う事でブレーキダストがホイール塗装に固着しづらくなるためホイールのお手入れを楽にする事が可能です。特にブラック塗装やマットブラック塗装のホイールは一度ブレーキダストや鉄粉が固着してしまうとリカバリーが難しい塗装ですのでそのようなホイールを装着しているお車やブレーキダストが多く出る欧州車にお乗りのお客様にオススメです。
ムラなく綺麗にホイールも仕上がりました。
外装コーティングが全て完了しましたら最後に内装レザーコーティングを行っていきます。
まずは外装コーティング同様、レザーをクリーニングする事から初めていきます。
レザークリーナーとブラシで1か所づつ丁寧にクリーニングしていきます。
今回はフロントセット(運転席シート・助手席シート・フロント左右ドアトリム・ハンドル・センターコンソール)でご依頼頂いておりますので該当箇所を全てクリーニングしていきます。
下地処理が完了しましたら内装レザーセラミックコーティングを1ブロックづつ丁寧に塗布していきます。当店のレザーシートコーティングはコーティングしても質感や見た目をほとんど変える事無く行えることが最大の特徴です。コーティングしてテカテカになってしまったり、ツルツル滑ってしまう事も御座いません。
質感や見た目が変わらないため施工直後は「何が変わったの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、1年後のレザーの状態やリカバリー状態を見ると施工した場所とそうでない場所の状態は一目瞭然です。
全てのコーティング施工が完了しましたら最後にお車全体を整え完成となります。
仕上がったMersedes-EQS SUV450がこちらになります。
この度はご依頼誠に有難う御座いました。
コーティング施工後のアフターメンテナンスもお任せ下さい。
今後とも永いお付き合いを宜しくお願い致します。
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