ボディを洗車しながら鉄粉や異物を除去した後、ポリッシャーを当てたくない場所(樹脂部分など)や塗装が剥がれてしまう危険性がある場所をマスキングテープで保護します。
次に塗装状態に合わせたポリッシャー(研磨を行う電動工具)とコンパウンド(研磨剤)を選定しボディを丁寧に磨いていきます。この際、塗装状態が均一になるよう考えながら磨いていきます。
ポリッシャーとコンパウンドのマッチングは車種や塗装状態、季節、温度などに合わせて都度マッチングを変える事により最適な塗装状態に近づけていきます。
例えば輸入車のメルセデス・ベンツを磨く場合は、メルセデス・ベンツのナノ粒子クリヤーに合わせたコンパウンドで磨いていきます。(マッチングは企業秘密)
メルセデス・ベンツを磨くのにマッチするコンパウンド(研磨剤)とポリッシャー(研磨を行う電動工具)であっても、その他の自動車メーカーの塗装とマッチするとは限りません。中には同じ自動車メーカーの車でも車種や年式、カラーによっても塗装状態や特徴が変わってくるのです。
職人たちはその都度、経験と情報を元に最適なマッチングを導き出しお客様の大切なお車の塗装を丁寧に磨きあげます。
ボディを磨き終わったら再度塗装面を洗浄し、磨き残しやコンパウンドが残っていないか確認します。
コーティング施工前にコーティングの密着を良くするよう脱脂作業を行いようやくコーティング施工に移ります。
コーティングは種類によって施工方法も異なりますが、基本的に1パネルずつ丁寧に隙間なくコーティング剤を塗布します。
この際コーティング剤を塗り過ぎてもコーティングのムラの原因になりますし、薄くても効果が期待出来ないため施工者の経験や感覚が大きく作用します。
コーティングを塗り終えたら、自社開発の特殊なLEDパネルで拭き残しなどがないかを確認します。
この作業を怠るとコーティングの拭き残し跡がそのまま硬化してしまいますので注意が必要です。
最後にコーティングの定着を行うため遠赤外線ヒーターで乾燥を行い完成です。
以上のようにコーティングと言っても、実はコーティングを塗布する前の洗浄・下地処理(研磨)にかかる時間が最も大きくコーティングの性能発揮に欠かせない重要な作業だとお分かり頂けたかと思います。
その上に効果の高いコーティング剤を塗布してあげる事でコーティング本来の性能を発揮させ、美しい状態を保つ事が可能となります。