千葉県大綱白里市のお客様より新車Porsche911GTSをお預かりさせて頂きました。
こちらのオーナー様からは2台目のご依頼となります。
いつも当店をご愛顧頂き誠に有難う御座います。
ご納車前よりご相談を頂き施工内容をお打合せさせて頂きました。
今回のお車はアークティックグレーに内装レザーがブルーを選択。
外装も未塗装樹脂部分をピアノブラックに変更されているセンス溢れる1台に仕上がっております。
フロント周りはスプレー式(塗装式)プロテクションフィルムを施工し、
合わせて内外装フルコーティングと部分的にフィルム式プロテクションフィルム施工など多岐に渡るご依頼頂きました。
今回の施工内容
・Fenixスプレープロテクションフィルム(SPPF) 「フロントセット+追加オプション」
・Xpelペイントプロテクションフィルム「ロッカーパネル+ウィンカー」
・FEYNLAヒールライトセラミックコーティング
・FEYNLA PPF&VINYLセラミックコーティング(PPF用セラミックコーティング)
・ホイールコーティング
・スリックフロントガラスコーティング
・窓ガラス全面コーティング
・内装レザーシートコーティング「フロントセット」
まずは当社指定工場様にてフロント周りのスプレー式(塗装式)プロテクションフィルムの施工からスタートです。スプレー式プロテクションフィルム(SPPF)は剥がせる透明塗料を塗装面に塗装する事でフィルム式のデメリットであるフィルムの継ぎ目がないプロテクションフィルム施工を可能にします。
今回はフロントセット(フード・Fバンパー・左右Fフェンダー・左右ヘッドライト)と合わせて、左右ドアミラーとフロント周りのピアノブラックパーツ部分にSPPFを施工します。
まずは施工に備えてフロント周りを分解し塗装を行う準備を整えます。
塗装ブースを使用し施工箇所にスプレープロテクションを施工していきます。
フィルム塗料を重ねていく事で非常に分厚いフィルム層を形成していきます。
通常の塗装面は膜厚がおおよそ100ミクロン前後の厚みを持っていますが、スプレープロテクションを施工する事で100ミクロンの塗装の上に約200ミクロンのプロテクションフィルム被膜を持たせる事が可能となります。
取り外しが出来るパーツは個別にスプレープロテクションフィルムを吹付ていきます。
全てのスプレープロテクションの吹付が完了しましたら組付けを行なった後、
通常の塗装同様磨きで仕上げていきます。
鈑金塗装工場ではあくまで通常塗装でもスプレー式プロテクションでも、
粗磨きの状態で上がってきます。
当社を通してご依頼頂く事で、そこから更に磨き込みを行い美しい塗装面に仕上げる事が可能です。
スプレープロテクションを施工した車両が当店に戻って参りました。
ここからスプレープロテクション部分含め塗装面の下地処理とコーティングを行っていきます。
まずはリア3面へ遮熱カーフィルムを施工から始めていきます。
まずはフィルムを成型するための模りを行っていきます。
今回は国産プレミアムフィルムであるWincosプレミアムを使用し施工を行います。
フィルムを丁寧に成型していきます。
ビフォー
アフター
フィルムの色味についてはお客様と色見本を見ながらお打合せさせて頂き、HCD30にて施工を行いました。暗すぎ丁度良い色味に仕上がりました。
遮熱(IR)カーフィルムの施工が完了しましたら、続いてボディ洗浄に入っていきます。
まずは洗車を行いボディ表面の汚れを洗い流していきます。
ボディの隙間など細かな部分まで丁寧に洗浄を行っていきます。
後ほどロッカーパネルにXpelペイントプロテクションフィルム(フィルム式)を施工するため、
純正のストーンガードはヒートガンで温めながら剥がしていきます。
純正のストーンガードは黄変が起きてしまうためXPEL PPFに貼り換えがオススメです。
下地処理クリーニングが完了しましたら続いて磨き作業に入っていきます。
研磨前に塗装エッジ部分やゴムパーツなどバフを当てたら危険な場所などをマスキングテープなどで養生し、安全かつ的確に磨くための準備を整えます。
準備が整いましたら磨きを行っていきます。
フロントセクションには塗装式プロテクションフィルムを施工してありますが、
フィルム式と異なり厚みが非常にあるため磨きを行う事が可能です。
ただしこのスプレー式プロテクションの磨きは通常塗装面とは異なる部分もあるため、
通常とは異なる磨き方でフィルム表面を整えていきます。
スプレープロテクションは継ぎ目のないフィルム施工が最大の売りですが、
多少の付着物やシミなどが出来ても磨きで除去を行う事が出来るのも良い点です。
(フィルム式の場合は基本磨く事が出来ません)
塗装式プロテクションのくもりや磨き傷を除去し、通常塗装面と遜色ない状態に仕上げていきます。
細かな箇所はミニポリッシャーに切り替え仕立てていきます。
スプレープロテクションフィルム部分の磨きが完了しましたら、
続いて通常塗装面の磨きを行っていきます。
911カレラのボディフォルムは全体的に丸みを帯びているため、ダブルアクションポリッシャーだけではバフが叩いてしまいバフ目(磨き傷)を入れてしまうリスクが御座います。
現にディーラー様で納車磨きを行った際の磨き傷が所々に入っておりましたので、
まずはシングルポリッシャーで曲面を磨いていきます。
シングルポリッシャーでの磨きが完了しましたら、
ダブルアクションポリッシャーで整えていきます。
特にピアノブラックパーツは材質も弱いため繊細です。
工程数を増やしながら丁寧に仕上げていきます。
下回り部分も1セクションづつライトで確認しながら丁寧に磨いていきます。
ビフォー
アフター
ビフォー
アフター
ピアノブラックパーツを中心に薄傷や磨き傷などは入っている状態でしたが、磨きを行った事で薄傷などを除去し塗装面自体の光沢を引き出した事により美しい塗装面へと生まれ変わりました。
ボディ研磨が完了しましたら今回は窓ガラスの全面コーティングもご依頼頂いておりますので、窓ガラスも同様にコーティング前に下地処理を行っていきます。
窓ガラスもボディ同様、新車でもシミや油膜などが付着している場合が多く御座います。
コーティング前に下地処理を行う事で透明な美しい窓ガラスへと仕立てていきます。
窓ガラス用コンパウンドとバフでガラス面を丁寧に磨いていきます。
ポリッシャーが入らない箇所は後から手磨きで際の部分まで磨いていきます。
ボディ・窓ガラスと全ての下地処理・研磨処理が完了しましたら再度洗車を行い、
ボディ状態を一度全てリセットします。
洗車後水抜き乾燥を行っている間にロッカーパネルのプロテクションフィルムを施工します。
事前にポルシェ911(992)GTS用のデータにてコンピューターカットされたXpelアルティメットプラスを使用し、ロッカーパネルに施工を行っていきます。施工液を吹きかけフィルムを乗せましたら、スキージーで施工液を抜きながら塗装面に密着させていきます。
ロッカーパネル下部分もグロスブラックの塗装面に仕様変更されているため、
こちらにも同様にフィルムを施工していきます。
ロッカーパネルへのXpelプロテクションフィルムの施工が完了しましたら、
ここからようやくコーティング施工に入っていきます。
今回お選び頂いたコーティング剤は「FEYNLABヒールライトセラミックコーティング」です。
前回のお車にも施工させて頂いたコーティング剤であり、
前回コーティングが良かったからと今回もご依頼頂きました。
FEYNLABヒールライトは熱による薄傷の自己修復機能を持つ最新カーコーティングであり、
耐薬品性や耐紫外線性などに優れ超疎水性被膜が雨などを流れ落とすセルフクリーニング機能も付いた人気のセラミックコーティングです。
しかし非常に施工難易度が高く塗装面に浸透結合するコーティングのため、材質が弱いパーツには施工出来ないコーティングとなります。プラスチック類など材質が弱いパーツは事前にマスキングテープで養生を行ってから1パネルづつ丁寧にコーティングを塗布していきます。
ファインラボヒールシリーズは限られた施工店のみ施工を許されているプレミアムコーティングです。このコーティングを綺麗に仕上げるには<高い技術力・経験豊富な知識と経験・整った施工環境>が必要となり、それが全て揃っている事として当店は神奈川県唯一の認定施工店として登録を受けています。また当店は1ブランドの認定だけではなく、GTECHNIQ(ジーテクニック)やCERAMIC PRO(セラミックプロ)の認定も受けており、この主要3ブランドの認定を受けているのは関東でもごくわずかとなります。
特にバンパーなどの細かな箇所やエンブレム周りの施工には技術と経験が必要です。
当店では認定を受けたから今年で4年目となり、
今まで数多くのセラミックコーティングを施工させて頂いておりますので安心してお任せ下さい。
コーティングを1パネル塗り込む度にコーティング確認用ライトでコーティングのムラや拭き残しなどがないか丁寧に確認を行っていきます。ファインラボセラミックコーティングは一度硬化すると磨き以外では除去出来ないほど強固なコーティング被膜を形成するためです。
通常塗装面へのFEYNLABヒールライトセラミックコーティングが完了しましたら、
続いてプロテクションフィルム部分にPPF専用セラミックコーティングを施工していきます。
使用する液剤は「FEYNLAB PPF&VINYL CERAMIC V2」です。
フィルム専用設計のコーティング剤となり、
フィルムを傷めずコーティングを定着させる事が可能なセラミックコーティングとなります。
フィルム部分に専用コーティング剤を丁寧に塗布していきます。
フィルム部分のコーティングも通常塗装面同様、専用ライトでムラなどを確認しながら丁寧に仕上げていきます。特にフィルムコーティングはムラや拭き残しが発生してしまうと最悪の場合、フィルムの貼り換えが必要となる場合が御座います。フィルム用コーティングは当店にお任せ下さい。
ベースのセラミックコーティングが完了しましたら一晩乾燥をさせた後、
ボディ全体にトップコートを施工し仕上げを行っていきます。
トップコートはベースコートの保護とベースコートが施工出来ない細かな箇所など、
隅々までコーティングを丁寧に施工していきます。
トップコートも施工が完了しましたら、
細かな箇所まで専用ライトで状態を確認し徹底的に仕上げを行っていきます。
ボディコーティングが完了しましたら続いて窓ガラスコーティングを行います。
まずはスリックフロントガラスコーティングです。
特許技術ワイパーゴムへの交換とその専用コーティング剤により、
輸入車においてもワイパービビりを低減したフロントガラスコーティングを実現いたしました。
その他の窓ガラスにも全面窓ガラスコーティングを塗り込んでいきます。
窓ガラスコーティングは雨天時の視界確保は勿論ですが、
窓ガラスへのシミやウロコの固着を低減する効果が御座います。
窓ガラスの美観はお車の美しさに直結致しますので是非コーティングをご検討下さい。
窓ガラスコーティングが完了しましたら続いてホイールコーティングに入ります。
事前に洗車時にクリーニングしてありますが、
コーティング前に再度ライトを当てながらクリーニングしていきます。
クリーニングし脱脂が完了しましたら、ホイールコーティングをスプレー工法で施工していきます。
スプレー工法で施工する事で複雑なホイール形状でもムラなく隅々までコーティングが可能となります。
外装のコーティングが完了しましたら最後に室内レザーシートコーティングを行います。
レザーシートコーティングもまずは下地処理クリーニングから行います。
バキュームで塵・埃などのゴミを吸い上げ、レザー表面をクリーナーで洗浄します。
室内もボディ同様、新車であっても汚れている事は珍しくありません。
(工場生産後、様々な人が車を動かすために乗ったりするため)
クリーニングが完了しましたら部分的にマスキングテープで養生を行った後、
レザーシートコーティングを施工していきます。
レザーの種類や色味に応じてコーティング剤を使い分け施工していきます。
コーティング後、養生成分を拭き取りムラの無い美しい仕上がりに仕立てていきます。
施工後
今回はフロントセットにてご依頼頂いておりますので、<運転席シート・助手席シート・左右フロントドアトリム・センターコンソール・ハンドル>と全てレザーコーティングを施工致しました。当店のレザーシートコーティングは見た目や質感を変える事無くコーティングが可能な点が最大の売りとなります。艶々になってしまったり、ツルツル滑って座りにくいなどという事が御座いません。
レザーシートコーティングを行う事でレザーのお手入れを容易にすると同時に、
コーティング被膜により擦れへの耐性も強くなります。是非外装と合わせてご検討下さい。
全てのコーティング・フィルム施工が完了しましたら最後にお車全体を整え完成となります。
仕上がったPORSCHE911CarreraGTSがこちらになります。
グレーカラーでも極上の艶感を放っております。
フロントセクションのSPPFはフィルムが施工されていないかのような仕上がり
フロントバンパーなどの細かな部分もフィルムの継ぎ目は御座いません。
911のフォルムを引き出した研磨技術
ドアミラーもSPPFが施工されています。(単品施工不可)
ブレーキダストの定着を低減する人気のホイールコーティング
ロッカーパネルのフィルム式Xpelプロテクションフィルムも美しい1枚ものでの仕上がり。
細部にいたるまで仕上がりを追求しています。
遮熱カーフィルムも美しい仕上がりです。
この度は多岐に渡るご依頼誠に有難う御座いました。
仕上がったお車を見てオーナー様にお喜び頂く事が出来ました。
今後も綺麗が維持出来るようサポートさせて頂きますので、
引続き永いお付き合いを宜しくお願い致します。
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